施設での暮らしを終えて老人ホームを退去する際には、家具や衣類、家電など多くの荷物の移動が必要です。長年使ってきた品々の整理には手間と費用がかかり、手をつけづらいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、退去時の荷物を効率よく処分する方法や費用相場、注意点をわかりやすく解説します。
老人ホームを退去する際の荷物を処分する方法

老人ホームから退去する際、残された荷物の扱いは人それぞれ異なります。
処分方法にはいくつかの選択肢があり、予算や時間、人手の有無によって最適な手段を選択可能なので慎重に検討してください。
自治体のゴミ収集を利用する
自治体の収集制度を活用すれば、比較的安価に荷物を処分できます。各自治体のルールに従って分別し、指定日に出しましょう。
ただし、収集日は限られており、退去日と合わないケースもあります。家電リサイクル法対象品(冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなど)は別途指定業者へ依頼が必要です。
また、退去予定の老人ホームまで直接収集に来てもらえないので、一旦家まで運搬しなければなりません。大型の家具や家電を処分する予定がない方にはおすすめの方法です。
家族が持ち帰る
思い出の品やまだ使用可能な家電・家具などは、家族が引き取る方法も有効です。引き取りには段取りが必要なため、事前にスケジュール調整をしておくとトラブルを防げます。
家族が持ち帰ってからゆっくりと整理する方も多くいます。入居していた本人が逝去した場合に多い方法です。
遺品整理業者に依頼する
老人ホームを退去する際、本人が亡くなった後や家族だけでの整理が難しい場合は、遺品整理業者に依頼してはいかがでしょうか。
遺品整理業者は、家具・家電・日用品などをまとめて仕分け、必要な物と処分する物を分けながら整理を進められます。
大型品の不用品も解体〜回収まで一括で対応できるケースが多く、人手や時間を確保しづらい状況でも利用しやすいのが特徴です。悪徳請求の前例がある業者も少なくないので、業者選定には十分注意してください。
不用品回収業者に依頼する
短期間で一括処分したい場合は、不用品回収業者の利用が便利です。見積もりから回収までワンストップで対応してくれます。
信頼できる業者を選ぶためにも、事前に相見積もりを取りましょう。許可を持った業者かどうかも要確認です。大型の家具や家電が多い、退去日まで日にちが迫っているなどの場合はおすすめです。
メリット
- 見積もり〜回収まで全て依頼可能
- 時間も手間もかからない
老人ホームを退去して荷物を処分するまでの流れ

処分までの段取りを把握しておくことでスムーズに老人ホームから退去できます。以下は一般的な退去の流れなのでぜひ確認してください。
STEP.1
退去日を施設と確認する
まずは施設の担当者と退去日を確認しましょう。日程が決まれば、荷物整理や処分の計画を立てやすくなります。余裕を持ったスケジュールを設定するのがポイントです。
STEP.2
荷物を仕分けする
荷物は「残すもの」「処分するもの」「返却するもの」に分類しましょう。写真や手紙などの思い出品は家族と相談しながら決めるとスムーズです。
STEP.3
処分方法を選定・手配する
仕分けが終わったら、処分方法を決定します。自治体の粗大ゴミ、不用品回収業者、家族での持ち帰りなどから最適な手段を選び、予約・手配を行いましょう。
STEP.4
搬出・清掃・最終確認
荷物を搬出後、施設内の清掃と原状回復を行います。レンタル品の返却も忘れずに。最後に施設担当者と立ち会って確認を取りましょう。
流れに沿って準備することで、余裕をもって退去日を迎えられます。
特に、荷物の仕分け段階では、感情的な負担も大きくなるため、複数日に分けて進めるのが理想です。家族や親族が立ち会える日を選び、思い出の品を共有しながら進めることで、心の整理にもつながります。
また、原状回復の際には施設側の規定に則る場合もあるため、必要に応じてクリーニング業者の手配も視野に入れておきましょう。
老人ホームの荷物を処分する際の費用

老人ホームの荷物を処分する際に発生する費用を、以下の表で処分方法ごとに比較しています。
衣類や日用品のみであれば比較的安価ですが、電動ベッドやタンス、家電などの大型不用品が含まれる場合は費用が高くなりやすい点には注意してください。
遺品整理業者や不用品回収業者は費用がかかるものの、処分にかかる時間や手間を抑えられるのでぜひ利用してください。
実際の費用は地域や業者によっても異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
また、買取可能な家電や家具があれば、処分費用から差し引かれるケースもあるため事前に見積もりを取っておきましょう。
| 処分方法 |
費用目安 |
手間 |
特徴 |
| 自治体の粗大ゴミ収集 |
300円〜2,000円/点 |
中 |
安価で利用できるが、回収日や分別の制約がある |
| 家電リサイクル(指定業者) |
1,500円〜6,000円/台 |
中 |
対象家電はリサイクル料金と運搬費が必要 |
| 不用品回収業者 |
10,000円〜50,000円 |
少 |
一括処分可能、即日対応や運び出し代行も可 |
| 家族が持ち帰る |
0円(ただし運搬費用がかかる場合あり) |
多 |
経済的だが車や人手の確保が必要 |
老人ホームを退去して荷物を処分する際の注意点

老人ホームの退去後に荷物の処分作業を円滑に進めるためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
老人ホームからの退去には、費用も手間も大きくかかるので段取りやスケジュールを事前にシミュレーションしておくと安心でしょう。
ほかの入居者に配慮する
老人ホームでは多くの入居者が共同生活を送っているため、荷物の搬出や処分作業は周囲への配慮が不可欠です。
大型家具や電動ベッドの搬出時は、通路やエレベーターを長時間占有する可能性があり、他の入居者の移動や生活の妨げになる恐れがあります。
事前に施設側へ作業時間を共有し、静音作業や短時間での搬出を意識してください。
また、不用品回収業者や遺品整理業者に依頼する場合も、老人ホームでの作業実績があるかを確認しておくと安心です。
レンタル品は返却する
老人ホームで借りていたベッド、車椅子、テレビなどの備品は必ず返却しましょう。
誤った処分や紛失・損傷が発生した場合、修繕費や弁償が発生するケースもあるので十分注意してください。処分前に備え付け品・レンタル品・私物の区別を明確にし、施設スタッフに確認を取っておきましょう。
退去日を確認しておく
処分作業は退去日を基準にスケジュールを組みます。特に粗大ゴミの収集や業者の予約は混み合う場合があるため、早めに段取りをしておきましょう。
また、施設の原状回復義務や清掃条件についても事前に確認しておくと、スムーズな退去につながります。
老人ホームの退去時には、荷物の処分方法や費用、スケジュールの調整が重要です。準備を怠らず計画的に進めることで、心穏やかに新しい生活へ移行できます。
老人ホームと自宅における遺品整理は何が違う?

老人ホームと自宅における遺品整理では、遺品整理の進め方や注意点が大きく異なります。老人ホームでは居室や共用スペースの制約がある一方、自宅では作業範囲が広く確保できるうえに整理方法も豊富です。
それぞれの違いを理解しておくことが、スムーズな整理につながります。
作業スペースに制限がある
老人ホームでの遺品整理は作業スペースが限られている点で自宅と大きく異なっています。
老人ホームではワンルームや個室が中心であり、廊下やエレベーターは共用スペースなので荷物を広げての仕分けが難しいケースがほとんどです。
作業時間や騒音にも配慮が求められ、一日では整理が終わらないことも少なくありません。
老人ホームでの遺品整理では、施設側との事前調整や限られたスペースでも効率よく作業できる業者選びが重要です。
遺品の量が異なる
老人ホームでは、居室の広さや持ち込み制限の関係から遺品の量が自宅に比べて少ない傾向があります。
大型家具は最小限に抑えられていることが多く、衣類や日用品などの嵩張らないものが中心です。
電動ベッドや介護用品など処分が難しい大型品は、老人ホームが保有しているため処分が必要なケースはほとんどありません。電動ベッドの作業負担は決して軽くはないので、処分前に施設スタッフに処分の有無を確認してください。
また、老人ホームと自宅での遺品整理の違いでは、遺品の総量だけで判断せず、品目の種類や搬出難易度を考慮した判断が求められます。
老人ホーム退去時の荷物処分なら日本不用品回収センターへ

退去日までに荷物をすべて整理しなければならない方や遠方に住んでいて手が回らないご家族にも、安心してご利用いただけるのが日本不用品回収センターです。
豊富な実績と丁寧な対応で、施設との連携もスムーズに進められます。まずは無料見積もりをご相談ください。

おすすめポイント
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- 施設とのやり取りも代行対応
- 遺品整理士在籍で安心
老人ホーム退去時の荷物処分に関するよくある質問

入居していた老人ホームを退去する際の荷物を処分する際の疑問点をまとめました。疑問点を解決して、スムーズに処分を進められるよう手配しましょう。
荷物の一部だけ処分したい場合はどうすればいい?
量が少ない場合は、自治体の粗大ゴミ回収や、軽トラックプランのある不用品回収業者が便利です。家具1点や家電2〜3点だけ処分したい場合などに適しています。
立ち会いができないときでも業者に依頼できますか?
可能です。多くの業者では、鍵の受け渡しや電話での指示によって立ち会い不要での回収ができます。ただし、事前の打ち合わせや契約内容の確認は入念に行いましょう。
退去期限が迫っていても対応してもらえますか?
不用品回収業者の中には即日対応可能なところもあります。繁忙期(3〜4月など)を避ければ、比較的スムーズに依頼可能です。早めの相談が肝心です。
まとめ

老人ホームの退去は家族にとって大きな節目となる出来事です。発生する荷物の整理や処分には計画的な対応が求められます。
自治体の収集制度を利用すれば費用を抑えられますが、スケジュールに余裕が必要です。家族による引き取りはコストをかけずに思い出を残せる一方、労力が伴います。短時間で手間を省きたい場合は、不用品回収業者の利用が有効です。
それぞれの事情に合った方法を選び、退去までの準備を円滑に進めることが、新たな生活への第一歩となります。
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