雑に扱うと割れてしまうことから意外と処分が面倒なのが蛍光灯です。
燃えないごみなどとして処分することはできないため、捨て方がわからず困っているという方が多いのではないでしょうか?
本記事では、おすすめの蛍光灯の処分方法を8つ紹介します。
この記事を読んでわかること
- 蛍光灯は水銀が含まれていて割れると危険
- 早く処分したいなら不用品回収業者が最適
- お金を掛けたくないなら回収ボックスか電気屋さんへの持ち込みがおすすめ
【注意】蛍光灯には有害物質「水銀」が含まれている

ご存じない方が多いですが、蛍光灯には有害物質である「水銀」が含まれています。
そのため、電気がつかなくなったからといって雑に扱ってしまうと、内部に含まれた水銀が漏れ出てきてしまう可能性があります。
いらなくなった場合にも、取り扱いには十分注意しましょう。
外装がガラスでできていることからガラス製品と同じように処分できるのでは?と感じる方もいるかと思いますが、有害物質である水銀が含まれていることから、ガラス製品のように資源ごみとして処分することはできません。
処分の際は、家電量販店や市役所などの決められた場所に持っていき回収をしてもらうようにしましょう。
蛍光灯は危険物のため、取り外した後は小さな子供の手が届かない場所で保管するようにしてください。
蛍光灯の処分方法8選を紹介

蛍光灯を処分する際におすすめの方法を8つまとめて紹介します。
おすすめの処分方法は下記のとおりです。
おすすめの蛍光灯処分方法8選
- 不燃ゴミとして捨てる
- 粗大ゴミとして捨てる
- 回収施設へ持ち込む
- 回収ボックスに持ち込む
- 家電量販店に回収してもらう
- リサイクル業者へ依頼する
- 産業廃棄物処理業者に処理を依頼する
- 産業廃棄物処理業者に処理を依頼する
それぞれメリット・デメリットが違っているため、自分の目的に合わせて方法を選択してください。
蛍光灯の処分方法①不燃ゴミとして捨てる
蛍光灯を処分するおすすめの方法1つ目は、「不燃ごみとして捨てる方法」です。
この処分方法は全ての地域で利用できる方法ではありませんが、一部の地域では蛍光灯を不燃ごみとして捨てることができます。
蛍光灯を不燃ごみとして回収している地域にお住まいであれば、指定の場所に指定された方法で持ち込むことで無料で回収してもらうことができます。
無料で処分できるため、使えなくなった蛍光灯を捨てることにお金をかけたくないと考えている方に最適の処分方法です。
回収時期や回収を行っている場所、回収時の持ち込み方などはすべて地域ごとに異なっているため、詳細はお住まいの地域の自治体ホームページを確認してください。
持ち込みの方法としては、ダンボールの箱に入れて持ち込みや専用の袋に入れての持ち込みなどを指定されるケースが多いです。
蛍光灯の処分方法②粗大ゴミとして捨てる
蛍光灯を処分するおすすめの方法2つ目は、「粗大ごみとして捨てる方法」です。
不燃ごみとして回収に対応している地域もありますが、不燃ごみではなく粗大ごみとして回収している地域もあります。
サイズが大きい蛍光灯を処分する場合には、粗大ごみのカテゴリーに分類されるケースが多いです。
粗大ごみとして捨てる際は、事前に予約をして、粗大ごみ処理手数料券を購入する必要があるので注意してください。
300円から500円程度で処分することができます。
なお、粗大ごみとして捨てる方法も先ほど紹介した不燃ごみとして捨てる方法同様にお住まいの地域によっては利用できません。
粗大ごみとして捨てる際は、まずお住まいの地域の自治体ホームページを確認してみましょう。
蛍光灯の処分方法③回収施設へ持ち込む
蛍光灯を処分するおすすめの方法3つ目は、「回収施設へ持ち込む方法」です。
蛍光灯は、地域ごとに存在するごみの回収施設へ持ち込むことでも処分することができます。
ごみの回収施設では、古新聞や粗大ごみなどのいらなくなった物も格安で回収を行っているため、蛍光灯だけでなく手放したい物が溜まっているという方は回収施設への持ち込みがおすすめです。
回収施設に持ち込む場合の処分にかかる費用は、数百円程度です。
できるだけお金をかけずに処分したいと考えている人、他にも手放したい物がある人は回収施設へ持ち込む方法も検討してみてください。
なお、ほとんどの回収施設では、持ち込みの際に事前の予約が必要になっているので利用する際は注意しましょう。
蛍光灯の処分方法④回収ボックスに持ち込む
蛍光灯を処分するおすすめの方法4つ目は、「回収ボックスへ持ち込む方法」です。
自治体によっては、地域の各所に回収ボックスを設置し蛍光灯の回収を行っていることがあります。
回収ボックスはスーパーマーケットやホームセンター、市役所、公民館などの店頭などに設置されているため、いつでも自分のタイミングで捨てに行けることが魅力です。
また、処分にかかる費用が無料のため、自分のタイミングで捨てに行きたいと考えている人、処分にお金をかけたくないと考えている人におすすめです。
回収ボックスの設置場所は、地域ごとに異なっているので利用の際はお住まいの地域の自治体ホームページを確認してください。
割れてしまっている場合には、回収を断られる可能性があるので、別の方法で捨てることがおすすめです。
蛍光灯の処分方法⑤家電量販店に回収してもらう
蛍光灯を処分するおすすめの方法5つ目は、「家電量販店に回収してもらう方法」です。
家電量販店の多くは、無料または有料にて蛍光灯の処分に対応しています。
回収だけを依頼する場合には、回収費用が発生してしまいますが、新しいものを購入するついでに回収を依頼する場合には、無料で回収してもらうことができるため、まだ替えの蛍光灯を購入していないという方は家電量販店に持ち込む方法がおすすめです。
回収だけを依頼した場合の回収費用は、数百円から1,000円程度です。
なお、すべての家電量販店が回収に対応しているわけではなく、一部店舗では対応していないため、家電量販店に持ち込む際は事前に確認するようにしてください。
蛍光灯の処分方法⑥リサイクル業者へ依頼する
蛍光灯を処分するおすすめの方法6つ目は、「リサイクル業者へ依頼する方法」です。
リサイクル業者とは、有料で使えなくなった蛍光灯の回収依頼を受け付けている業者です。
インターネットや電話から予約することができ、予約後は自宅まで回収に来てもらうことができるため、どこかに自分で持ち込んだりなどの手間をかけたくないと考えている方に最適です。
回収費用の相場は、1キロ当たり数百円から1,000円程度です。
蛍光灯だけでなく処分が面倒な乾電池なども同時に回収している業者が多いため、使えなくなった蛍光灯・使えなくなった電池を家にため込んでしまっている方はリサイクル業者への依頼を検討してみましょう。
リサイクル業者に依頼する場合の費用について
リサイクル業者に依頼する場合の費用相場は、1キロあたりおおよそ200円から1,000円程度です。
費用の相場を知っておくと、ぼったくりなどのトラブルを避けられるため、利用する際は相場を頭に入れておきましょう。
リサイクル業者は、ボランティア団体ではないため、回収時に回収費用が掛かってしまいます。
ごくまれに無料回収を謳っているリサイクル業者がいますが、無料回収を謳っている業者に依頼したら、適当な理由を付けられて相場よりも圧倒的に高い費用を請求されたというトラブルが多数報告されています。
無料回収と聞くと魅力的に感じてしまうかもしれませんが、不要なトラブルに巻き込まれることを避けるためにも、無料回収を謳っている業者の利用は避けるようにしましょう。
蛍光灯の処分方法⑦産業廃棄物処理業者に処理を依頼する
蛍光灯を処分するおすすめの方法7つ目は、「産業廃棄物処理業者に処理を依頼する方法」です。
産業廃棄物処理業者とは、会社や工場から発生した廃蛍光灯などの産業廃棄物の回収・処理を行っている業者のことです。
不用品回収業者や町の便利屋さんなどの形式で営業していることも多いです。
自宅で使っていて寿命が来て使えなくなった蛍光灯の場合には、自治体の回収などを利用して処分することができますが、工場や企業で発生した廃蛍光灯の場合には、産業廃棄物処理業者に回収を依頼しなければいけないというルールが決まっています。
企業・工場で使っていた蛍光灯を処分する際は、産業廃棄物処理業者に依頼するようにしましょう。
資源ごみなどとして捨ててしまうと、罰せられてしまうので注意してください。
業者選びのポイント
- 自治体の許可基準をクリアしているか
- マニフェストと契約書の作成に対応可能か
- 処分実績は十分か
- 依頼前に見積もりを依頼する
業者選びのポイント①自治体の許可基準をクリアしているか
廃蛍光灯の処理を依頼する産業廃棄物処理業者の選び方のポイント1つ目は、「自治体の許可基準をクリアしているか」です。
日本には、廃棄物処理法という法律があり、産業廃棄物の収集・処理を行うためには、各自治体の許可を取得している必要があります。
取得しなければいけない許可は、産業廃棄物処分業許可証や産業廃棄物収集運搬業許可などです。
この許可を持っていない業者は、違法で活動している業者のため、間違えて利用してしまうと、ぼったくりや不法投棄などのトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高いです。
許可取得の有無は業者のホームページから確認できます。
業者選びの際は、忘れずに確認するようにしましょう。
業者選びのポイント②マニフェストと契約書の作成に対応可能か
廃蛍光灯の処理を依頼する産業廃棄物処理業者の選び方のポイント2つ目は、「マニフェストと契約書の作成に対応可能か」です。
危険物である水銀を内部に含んでいる蛍光灯の処分を、産業廃棄物処理業者に依頼する際は、マニフェストという書類を作成し提出する必要があります。
そのためほとんどの産業廃棄物処理業者では、マニフェストの作成に対応しています。
もしもマニフェストの作成に対応していない業者に依頼をして、作成してもらえなかったからといって提出を行わなければ、利用した自分自身が罪に問われてしまいます。
業者選びの際は、必ずマニフェストの作成に対応しているか確認しましょう。
また契約書の作成に対応していない業者も悪質な業者である可能性が高いため、契約書の作成に対応しているかどうかも合わせて確認しておくことがおすすめです。
業者選びのポイント③処分実績は十分か
廃蛍光灯の処理を依頼する産業廃棄物処理業者の選び方のポイント3つ目は、「処分実績は十分か」です。
どんな業種においても実績の有無や実績の内容が重要になってくるように、産業廃棄物処理業者においても実績の量が重要になってきます。
実績が多ければ多いだけ良いというわけではありませんが、1件も実績を持っていない業者や、実績を公開していない業者を利用してしまうと、ぼったくりやきつい態度をとられるなどのトラブルにあってしまう可能性が高くなります。
業者選びで迷った際は、ホームページなどを確認し過去の活動実績を確認するようにしましょう。
なお、口コミなどの公式ではないサイトで確認できる評判は、正確な情報ではい可能性があるため、口コミサイトなどを確認することはおすすめできません。
業者選びのポイント④依頼前に見積もりを依頼する
廃蛍光灯の処理を依頼する産業廃棄物処理業者の選び方のポイント4つ目は、「依頼前に見積もりを依頼する」です。
産業廃棄物処理業者のほとんどは、事前の見積もり依頼に対応しています。
事前にどのくらいの費用がかかるのか確認せずに依頼をしてしまうと、思わぬ高額な請求をされる可能性が高いです。
事前の見積もりは無料で依頼できるため、処分を急いでいたとしてもできる限り事前の見積もりを依頼するようにしましょう。
業者によっては、見積もり依頼をし、納得がいったらその場で回収してもらうといったスピード回収にも対応しています。
できるだけ処分にかかる費用を安く抑えたい際は、複数の業者に見積もりを依頼し、見積金額を見比べてから依頼する業者を選ぶことがおすすめです。
蛍光灯の処分方法⑧不用品回収業者に回収依頼する
蛍光灯を処分するおすすめの方法8つ目は、「不用品回収業者に回収依頼する方法」です。
不用品回収業者とは、各家庭から出た資源ごみや使わなくなった家具・家電の回収を有料で行っている業者です。
処分にお金はかかってしまいますが、電話またはメールにて予約をするだけで、運び出しから処分まですべてを任せることができるため、とにかく時間をかけずに処分したいと考えている人、回収場所が自宅から遠いという人におすすめです。
蛍光灯1つだけでも依頼することができますが、家具や家電、日用品などと一緒に回収を任せることもできます。
なお蛍光灯は危険物のため、一部の不用品回収業者では回収に対応していないので、利用の際は事前に確認するようにしてください。
蛍光灯を処分する際の注意点

あまり知られていませんが、蛍光灯は内部に水銀という人体に悪影響を及ぼす危険な物質が含まれています。
外装がガラスでつくられていることから、雑に扱ってしまうと簡単に破損し、内部の水銀が外に漏れ出てしまう可能性があります。
使えなくなり取り外しを行う際には、誤って割ってしまわないよう十分に注意しましょう。
下記に割れてしまった際の対処方法を記載しておくので、心配な方はそちらも併せてご確認ください。
誤って割れてしまった時の対処法
水銀はとても危険な物質のため、取り扱いに気を付けて割らないに越したことはありませんが、どんなに気を付けていたとしても割ってしまうことはあるかと思います。
もしも誤って割ってしまった際は、すぐに飛び散ったガラスの破片をほうきと塵取りで集め、新聞紙で包むかダンボールなどの箱に詰めてください。
破片を手で拾おうとすると、破片で指を切ってしまったり手に破片が刺さってしまう可能性があります。
絶対に手で集めることはしないでください。
もしも割れた際に内部の液体が体に付着してしまった場合は、すぐに流水で洗い流しましょう。
水銀はとても危険な物質ですが、蛍光灯を1つ割ってしまった程度では、病気になることはありません。
動揺せずに落ち着いて行動しましょう。
【まとめ】蛍光灯の処分方法8選を紹介!正しく捨てる方法と費用を解説

本記事では、蛍光灯を手放すためのおすすめの方法8選と処分の際に注意すべきことについて紹介しました。
いかがだったでしょうか?
意外と知られていませんが、蛍光灯は中に水銀という危険な物質が入った危険物です。
ガラス製ということもあり、雑に扱ってしまうと簡単に割れてしまうので処分に出す際には十分注意しましょう。
お金をかけずに処分する際は、回収ボックスや家電量販店に回収してもらう方法がおすすめで、手間をかけずに処分する際は不用品回収業者に回収を依頼する方法がおすすめです。
本記事が蛍光灯の捨て方がわからず困っていたという方のお役に立てれば幸いです。
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