お風呂上りなど水分を素早く吸収し、すぐに乾燥する珪藻土マットはさらっとして使い心地がいいですよね。洗濯する必要もなく手間もかかりませんが、「あまり水分を吸わなくなったな」と感じるようであればそろそろ交換するタイミングです。
いざ珪藻土マットを処分するとなると「分別は何ゴミになるの?」とお困りではありませんか。今回は、珪藻土マットの処分方法を3つに分けてご紹介します。処分する際の費用や意外とわかりにくい分別方法、珪藻土マットの寿命についてもまとめました。
一部「メーカー自主回収品」もありますので、「該当商品であればどうすればよいか」「該当商品かどうかどうやって確認するのか」といった点についても解説していきます。
この記事を読んでわかること
- 珪藻土マットを処分する際の注意点
- 珪藻土マットを処分する3つの方法
- 珪藻土マットを処分する時にかかる費用
- 珪藻土マットの寿命
- 珪藻土マットの処分に関するよくある質問
珪藻土マットを処分する際の注意点

珪藻土マットを処分する時の注意点についてまとめました。珪藻土マットは一部の製品をメーカーが自主回収していますので、対象製品でないか確認してから処分してください。
珪藻土マットを処分する際の注意点
- アスベストが含まれていないか確認する
- アスベストが含まれているかどうかの判別方法
- メーカー自主回収品であった場合の対処法
アスベストが含まれていないか確認する
一部の製品には健康被害を引き起こす危険がある「アスベスト(石綿)」が含まれていることがわかり、メーカーが自主回収しています。珪藻土マットを処分する前に、まずはメーカーが自主回収している製品でないかどうか確認しましょう。
大手家具販売手のニトリや、大手ホームセンターのカインズで販売された珪藻土マットにはアスベストが含まれている可能性のある製品があることがわかり、2020年の12月から販売店や製造メーカーが自主回収を行っています。
貝塚市のふるさと納税の返礼品となっていた珪藻土マットなども自主回収の対象となっていますので、2020年12月以前に珪藻土マットを購入した方は、回収対象製品でないかどうか確認してください。
対象商品を使用していたら健康被害を受ける?
厚生労働省は、通常使用している限りであればアスベストは飛散せず、健康被害を受ける可能性はないと回答しています。
吸水性を良くするために表面を削ったり、割ってしまった場合はアスベストが飛散する恐れがありますので注意してください。
アスベストが含まれているかどうかの判別方法
見た目だけでは、アスベストが混入しているかどうか確認できません。販売店によっては、ホームページで見分け方や品番を紹介していますので、そちらで確認してみてください。
判別が難しければ、販売店に直接問い合わせることでも対応してもらえます。
回収対象となった珪藻土マットには、下記のような製品があります。
回収対象となった主な販売店の珪藻土マット |
販売店
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商品名
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販売期間
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ニトリ |
カイテキサラサラバスマット 水色 (40×55㎝) |
2016年12月~2020年12月※一部回収の対象 |
カイテキサラサラバスマット 白
(29×39㎝・35×45㎝・40×55㎝) |
2017年5月~2020年12月※一部回収の対象 |
カイテキサラサラバスマット 白(50×70㎝) |
2018年3月~2020年12月 |
カイテキサラサラバスマット 水色(50×70㎝) |
2018年3月~2020年12月 |
ヤマダ電機 |
無地グレーK バスマット (40×55㎝・35×45㎝) |
2020年7月~2020年12月 |
大理石柄K バスマット
(29×39㎝・35×45㎝・40×55㎝) |
2020年7月~2020年12月 |
ボタニカル柄K バスマット
(29×39㎝・35×45㎝・40×55㎝) |
2020年7月~2020年12月 |
カインズ |
珪藻土バスマット 39×60 ホワイト |
2019年7月~2020年12月 |
堀木工所 |
バスマットcaraco |
~2020年12月 |
珪藻土のコースターや石鹼トレイについても、一部回収の対象になっています。詳しくは販売店や製造メーカーにご確認ください。
カインズについては、アスベストが検出されなかったものの回収対象とする製品もありますので、2020年12月以前にカインズで珪藻土マットを購入した方は、店舗に問い合わせてください。
メーカー自主回収品であった場合の対処法
メーカーの自主回収品であった場合、一般ゴミとしては処分せず、販売店や製造メーカーの指示に従って回収してもらいましょう。回収方法にも違いがありますので、製造メーカーや販売店に問い合わせてください。
主な販売店の対応をまとめましたので、参考にしてください。
各メーカーの対応 |
ニトリ |
該当商品を回収の上返金
2重にしたビニール袋に入れて、テープで留めて最寄りの店舗に持ち込む |
ヤマダ電機
輸入元:不二貿易 |
該当商品を回収の上返金
2重にしたビニール袋に入れて、テープで留めて最寄りの店舗に持ち込む |
カインズ |
該当商品を回収の上返金
ビニール袋に入れて、テープで留めて最寄りの店舗に持ち込む |
堀木工所 |
送付された回収用の梱包材に製品を入れて返送
※同時に相当品が同封 |
珪藻土マットを処分する3つの方法

珪藻土マットの処分方法を3つに分けてご紹介します。お手元の珪藻土マットや状況に合わせて処分してください。
メーカーや販売店に回収してもらう
アスベストが含まれている製品である場合、製造メーカーや販売店が自主回収しています。一般ごみとして処分せず、必ず回収に応じるようにしてください。
販売店によって回収方法が異なりますので、販売店に回収方法をご確認ください。基本的には2重にしたビニール袋に珪藻土マットを入れてテープで留め、直接店舗に持ち込みます。
ほとんどのメーカーでは返金で対応してもらえますが、安全な製品と交換となるメーカーもあります。
回収対象品であっても、別の販売店で購入した製品は回収してもらえません。ニトリの製品であればニトリに持ち込むなど、購入した販売店に持ち込んでください。
メーカーに回収してもらうメリット・デメリット |
【メリット】
返金・もしくは交換してもらえる
|
【デメリット】
一般ごみとして処分できない
持ち込み、または返送が必要
|
自治体で不燃ゴミ、もしくは粗大ゴミとして処分する
メーカーの自主回収品でない珪藻土マットに関しては、自治体で不燃ゴミに出すことが可能です。一見可燃ゴミのようにも見えますが、陶磁器製品に分類されるためほとんどの自治体で不燃ゴミとして処理されます。
自治体によっては1辺の長さが30㎝以上になると粗大ゴミの扱いになります。回収の申し込みを行い、指定された料金のごみ処理券を購入して回収してもらいましょう。
既定のサイズ以下に割ることができれば、不燃ゴミとして処分できます。アスベストが含まれている商品を割ると飛散する恐れがありますので、必ずメーカーが回収している製品でないと確認してから割るようにしてください。
自治体で処分するメリット・デメリット |
【メリット】
不燃ゴミであれば無料で処分できる
|
【デメリット】
粗大ゴミの大きさになると費用がかかる
回収してもらうまでに時間がかかる
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不用品回収業者に依頼する
珪藻土マットの他にも回収してもらいたいものが多数あるなら、あらゆる不用品をまとめて回収してくれる不用品回収業者の利用が便利です。
即日回収に応じてくれる業者も多いため、引越しなどで処分する期日が決まっているような場合も頼りになります。
不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット |
【メリット】
他のものもまとめて処分してもらえる
すぐに回収に来てもらえる
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【デメリット】
比較的費用が高い
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「無料回収」を謳っている業者には注意してください
不用品回収業者の中には、「無料回収」をアピールしながらトラックで町中を走る業者や、「無料回収」と書かれたチラシを配布している業者が見受けられますが、悪質な業者である可能性が極めて高いので利用しないでください。不用品を処理する場合、どうしても費用がかかってしまいますが、その費用を回収しないということは不法投棄など違法な処分方法を取っている可能性があります。
「無料と言いながら相場よりかなり高い費用を請求された」といったケースも報告されています。そういった悪質な業者は自治体の許可を得ずに運営しているところが多いため、「古物証許可」や「一般廃棄物処理業許可」などを取得し、自治体の許可を得て運営しているか確認してから回収してもらうようにしてください。
珪藻土マットを処分する時にかかる費用

珪藻土マットの処分費用の相場をご紹介します。
可不燃ゴミとして出せるサイズであれば費用はかかりませんが、30㎝を超えるもの(地域によっては50㎝を超えるもの)であれば粗大ゴミとして処分することになるので200~400円ほどの費用がかかります。自治体によって費用は異なりますので、お住いの自治体のホームページをご確認ください。
地域によっては直接クリーンセンターに持ち込むと費用が割引になるところもあります。
不用品回収業者に回収してもらう場合、珪藻土マット単品でおよそ500~1,000円ほどです。
他にも不用品が多数ありまとめて回収して欲しいなら定額プランを利用しましょう。軽トラックに載せられる分のだけ回収してくれる「軽トラック載せ放題」であれば、費用の相場は10,000~20,000円ほどです。
業者によって価格は大きく違いますので、複数の業者から見積もりを取り、比較してから検討してください。
珪藻土マットを処分する時の費用相場(※2023年5月現在)
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自治体で大型ごみとして処分する |
200~400円 |
不用品回収業者に依頼する |
珪藻土マット単品:500~1,000円ほど
軽トラック載せ放題プラン:10,000~20,000円 |
珪藻土マットの寿命は?

珪藻土マットの寿命は、およそ2年ほどです。使用する度に吸水性が弱まってしまい、水気を吸い取れなくなってしまいます。
「あまり水気を吸わなくなったな」と感じるようになれば、新しいものと交換する時期です。
珪藻土マットを長持ちさせる方法
お手入れの仕方によっては、珪藻土マットを長持ちさせられます。吸水性が弱くなってきたと感じたら、日陰干しをして乾燥させることで吸水力が戻ります。
しっかり乾燥させたいからといって直射日光に当ててしまうと割れてしまう場合がありますのでご注意ください。
汚れがついてしまうことでも吸収力が弱まりますので、汚れた場合は濡れたタオルで拭くなどして、乾燥させてから使用してください。
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珪藻土マットの処分に関するよくある質問

珪藻土マットを処分する時によくある質問や疑問点をまとめました。珪藻土マットの処分についてお悩みの方は是非参考にしてください。
珪藻土マットの処分に関するよくある質問
- どこで買ったかわからない珪藻土マットはどうやって処分したらいいの?
- ニトリの珪藻土マットはどうやって捨てたらいい?
- 珪藻土マットを割って処分してもいい?
どこで買ったかわからない珪藻土マットはどうやって処分したらいいの?
どこで購入したかわからない珪藻土マットの場合、ニトリやカインズなどのホームページを参考に、自主回収品であるかどうか確認しましょう。回収対象であるバスマットの流通量が多い順に、ニトリが約180万枚、カインズが約29万枚、不二貿易が約2万枚となっていますので、この3社を調べるだけでもかなり絞り込めます。
どうしても不明な場合は、自治体に処分方法を問い合わせてみましょう。
ニトリの珪藻土マットはどうやって捨てたらいい?
ニトリでは、回収対象の珪藻土マットの見分け方をフローチャート式で公開しています。色やサイズ、溝のあるなしなどで見分けることができますので、そちらでチェックしてみてください。
判断できない場合は、直接ニトリに問い合わせましょう。問い合わせる場合、サイズなどを測っておくとスムーズです。
珪藻土マットを割って処分してもいい?
サイズが大きく粗大ゴミになってしまう珪藻土マットも、割って小さくすることで不燃ゴミとして処分できます。カッターナイフなどで切り目を入れてから力を入れると、簡単に割ることができます。
割って処分する場合は、アスベストが含まれている製品でないかどうか必ず確認してください。そのまま使用する分には健康被害を受ける心配はありませんが、割ったり削ったりするとアスベストが飛散する恐れがあります。
珪藻土マットを処分する方法 まとめ
珪藻土マットは一部アスベストが含まれている商品があることがわかり、メーカーが自主回収を行っています。2020年12月以前に珪藻土マットを購入した方は、処分する前に回収対象品でないかどうか確認しましょう。
回収の対象品であった場合は、一般ごみとして処分せず、必ず販売店や製造メーカーの指示に従って回収してもらってください。
アスベストが含まれていない製品の場合、不燃ゴミとして処分します。30㎝以上の大型のサイズであれば粗大ゴミとなる地域もありますので、自治体のルールに従って処分しましょう。
他にも処分したいものが多数ある場合は、まとめて回収してくれる不用品回収業者の利用が便利です。連絡したその日に回収に来てくれるところもありますので、急いで処分したい時にも頼りになります。
回収対象品でないかどうかを確認し、状況に合わせて適切に処分してください。
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