本記事では大型家電の処分方法を紹介していきます。
大型家電の処分方法によっては無料で廃棄することも可能です。ただし各処分方法ごとにメリット・デメリットがあるので、しっかりと理解して自分に合った方法で処分を進めましょう。
また家電の種類によっては「家電リサイクル法」の対象となり、処分方法が特殊な場合もあるので、注意してください。
この記事を読んでわかること
- 大型家電と家電リサイクル法
- 大型家電を処分する方法
- 大型家電の処分にかかる費用・料金
冷蔵庫の処分方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
冷蔵庫を処分する7つの方法!最も費用の安い捨て方はどれ?
大型家電を処分するには収集運搬料金とリサイクル料金がかかる

大型家電の中でも家電リサイクル法の対象製品と対象外の製品で処分方法が異なります。家電リサイクル法の対象製品を処分する場合のみ、収集運搬料金とリサイクル料金を支払わなければいけません。
家電リサイクル法とは家電のリサイクルを目的とした法律です。具体的な品目は以下でまとめています。
家電リサイクル法はエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の大型家電が対象
家電リサイクル法の対象となっているのは以下の四品目です。
家電リサイクル法の対象四品目
- エアコン(室外機)
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫(冷凍庫)
- 洗濯機(衣類乾燥機)
四品目という名称ではありますが、室外機や乾燥機も含まれるので覚えておきましょう。
また家庭用機器のみが対象となっています。
業務用で使われる「冷凍ストッカー」や「ショーケース」、「壁埋め込み形エアコン」や「天井埋め込み形エアコン」を家庭で使っていたとしても家電リサイクル法の対象にはなりません。
反対に、家庭用の機器を事業所で使っている場合は家電リサイクル法の対象となるので注意しましょう。
簡単に言えば、家庭用機器ならどこで使っていても家電リサイクル法の対象となり、業務用機器はどこで使っていても家電リサイクル法の対象にはならないということです。
リサイクル料金とは

リサイクル料金とは指定引取所からリサイクル工場への運搬や処理に必要な費用です。料金は家電のメーカーごとに決められています。
具体的な金額をまとめました。
リサイクル料金 |
エアコン |
990円 |
洗濯機・衣類乾燥機 |
2,530円 |
冷蔵庫 |
170L以下 |
3,740円 |
171L以上 |
4,730円 |
液晶・プラズマテレビ |
15型 |
1,870円 |
16型 |
2,970円 |
ブラウン管テレビ |
15型 |
1,870円 |
16型 |
2,970円 |
収集運搬料金とは
収集運搬料金とは指定引取所へ運ぶときにかかるお金です。大型家電をご自分で指定引取所へ持ち込める場合は収集運搬料金は0円となります。
収集運搬料金は家電量販店ごとに異なります。
収集運搬料金
- ヤマダ電機:2,200円
- エディオン:1,100円〜3,300円
- ヨドバシカメラ:990円
- ケーズデンキ:2,200円
- ビックカメラ:1,650円
新たに家電を購入するかどうかによっても収集運搬料金が変わるので、申し込みのタイミングで確認しておきましょう。
参照:ヤマダ電機で家電引き取りはしてもらえる?
大型家電でも処分方法によっては無料で捨てられる
大型家電は粗大ごみで捨てたとしても、当然処分費用は掛かりますし、家電リサイクル法の対象四品目はリサイクル料金が発生します。
ですが処分方法によっては無料での処分も可能です。
「家電リサイクル法の対象の大型家電を処分する方法7選」では無料の処分方法も紹介しています。
家電リサイクル法の対象の大型家電を処分する方法7選

ここからは家電リサイクル法の対象の大型家電を処分する方法を7つ紹介していきます。
家電リサイクル法の対象の大型家電を処分する方法7選
それぞれ詳しく見ていきましょう。
買い替え時に引き取ってもらう
家電リサイクル法の対象四品目は、買い替え時に店舗での引き取りをしてもらえます。
お店ごとに引き取り方法は異なりますが、多くの場合で、新しい家電を搬入した際に、そのまま古い家電を引き取ってもらえることが多いです。
家電リサイクル法の対象家電を処分する最も一般的な方法で、引き取りには通常通り「リサイクル料金」が発生します。
また自宅まで来て引き取りとなる場合は「収集・運搬料金」も発生します。
お金はかかってしまうとはいえ、家電の買い替えと一緒に処分できるので楽です。
買い替え時にお金に余裕があるなら、この方法で処分しましょう。
購入した店舗に依頼する
購入した店舗に大型家電の回収を依頼する方法もあります。
買い替えではなく、処分だけをしたい時に利用します。
購入した店舗であれば、家電リサイクル法対象の4品目は引き取ってもらえるので、一度連絡をしてみましょう。
買い替え時の引き取りと同じように「リサイクル料金」と「収集・運搬料金」がかかります。
手っ取り早く正規の方法で処分したい場合は、購入した店舗に依頼してみましょう。
指定引取場所へ持ち込みする
指定引き取り場所へ持ち込みをする方法もあります。
購入した店舗を忘れてしまったり、店舗がなくなってしまったりして、家電量販店に依頼するのが難しい場合は指定引取場所へ持ち込むことになります。
直接搬入する場合は、収集運搬料金は不要となるので、お金に余裕がない方にも比較的おすすめの方法です。
ただし「リサイクル料金」はかかってしまうので留意しておきましょう。
比較的安い料金で今すぐ処分したい方は、指定引取場所へ持ち込みしましょう。
フリマアプリで売る
フリマアプリで売るという方法もあります。
フリマアプリは発送しやすい小さいものを売るイメージがありますが、実は大型家電も問題なく出品できます。
処分をしつつお金がもらえるため、非常におすすめの方法です。
ただし、大型家電なだけあって、送料はかなり高くなるので、送料分を賄える値段設定をして売りましょう。
また、家電が古いと出品したところで売れない場合が多いですし、売れるまでに時間を要することもあります。
さらに出品自体に手間がかかるため、慣れていないと面倒に感じる人も多いでしょう。
そのため「手間や時間をかけてでも高い値段で売りたい」という方におすすめです。
リサイクルショップで売る
「大型家電を売りたいけどフリマアプリのように時間や手間はかけたくない」という方は、リサイクルショップを利用しましょう。
リサイクルショップで大型家電を売る場合は、製造から5年以内の商品でなければほぼ売れませんし、売れたとしても価値の高い家電でなければ、高価買取にはなりません。
ただしその分、出張買取を利用すれば自宅まで来てくれて手間がありませんし、すぐにその場で売れるので時間もかかりません。
製造から5年以内の家電をすぐに楽に売りたい方は、ぜひとも利用してみてください。
ジモティーで譲る
ジモティーで譲るのも非常におすすめの方法です。
ジモティーは地域のコミュニティサービスで、自宅の近くにいる人にさまざまな物を譲れます。
家電リサイクル法対象の大型家電も、もちろん譲ることができ「リサイクル料金」や「収集・運搬料金」がかかることもありません。
さらにリサイクルショップのように製造から5年などの縛りもありませんし、フリマアプリのように配送をするわけではないので送料もかかりません。
そのため、家電を無料で処分するにはうってつけの方法といえます。
ただし、人口の少ない地域だったり、ボロボロで使用感がありすぎると、引き取り希望者は現れてくれません。
そのため、今すぐ処分したいならは、別の方法を検討しましょう。
時間に余裕がある場合は、無料で利用できるので、一度試しにジモティーで家電を登録してみてください。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼するのも一つの手です。
不用品回収業者は、処分費用が掛かってしまいますが、買取と同時に依頼できるのがおすすめのポイントです。
そのため、まずは見積もりだけをもらうために連絡をして、買取対象になればそのまま売る、処分という形なら断る、という使い方ができます。
見積もりはほとんどの業者で無料なので、気軽に相談してみましょう。
また、これまで紹介した処分方法は、処分までにある程度の時間がかかってしまいます。
ジモティーは引き取り希望者が出てくるまで待たなければいけませんし、リサイクルショップも出張買取だと順番待ちになることが多いです。
対して、不用品回収業者は365日24時間営業の業者もあり、依頼してから早ければ30分ほどで自宅まで来てくれます。
「引っ越し間近ですぐに捨てなければいけない」「とりあえず買取してもらえるのか調べたい」という方は、不用品回収業者を利用してみましょう。
大型家電は家電リサイクル法の対象となっている場合が多い

大型家電を処分する際に、理解しておきたいのが「家電リサイクル法」です。
家電リサイクル法を理解していないと、大型家電は正しく処分できないので、ここで簡単に説明しておきます。
しっかりと理解して、正しく処分をしましょう。
家電リサイクル法の対象の場合は自治体で処分できない
家電リサイクル法の対象の家電は、自治体で収集していない場合が多いです。
家電リサイクル法の対象製品には有用な部品・材料が多く使用されているため、リサイクルが義務付けられています。
そのため、粗大ごみでは処分ができずに、リサイクル料金を支払わなければいけません。
詳しくは「家電リサイクル法の対象の大型家電を処分する方法7選」にて解説していますので、参考にしてください。
対象四品目以外なら大型でも粗大ごみで処分できる
対象四品目以外なら大型だとしても粗大ごみでの処分が可能です。
例えば電子ピアノのような重たくて大きい家電でも粗大ごみでの処分は可能ですし、マッサージ機や電子レンジなどもサイズに関わらず粗大ごみでの処分ができます。
ただし、大型家電は運び出しに手間がかかるので、不用品を簡単に処分したい方は自治体の回収サービスではなく業者に依頼すると良いでしょう。
家電リサイクル法の対象の大型家電の処分にかかる費用・料金

ここからは家電リサイクル法対象の大型家電の処分にかかる費用・料金を紹介していきます。
これまで紹介したように、家電リサイクル法対象の大型家電は「リサイクル料金」と「収集・運搬料金」がかかります。
この料金は品目によって変化するので、自分の処分したい家電の料金を確認しておきましょう。
家電リサイクル料金を調べたい方はこちらのページをご覧ください。
エアコンの処分にかかる費用・料金
エアコンの処分にかかる「リサイクル料金」は990円もしくは2,000円であることがほとんどです。
メーカーによって料金は変化します。
「収集・運搬料金」は業者によって異なりますが、おおよそ2,000円前後です。
エアコンに限った話ではありませんが、買い替え時は「収集・運搬料金」は安くなりやすく、回収のみを依頼する場合は高くなりやすい傾向にあります。
テレビの処分にかかる費用・料金
テレビの処分にかかる「リサイクル料金」は、サイズと種類によって大きく変化します。
テレビの処分にかかるリサイクル料金
- 15型以下のブラウン管式テレビ…1,320円~3,100円
- 16型以上のブラウン管式テレビ…2,420円~3,700円
- 15型以下の液晶・プラズマ式テレビ…1,870円~3,100円
- 16型以上の液晶・プラズマ式テレビ…2,970円~3,700円
液晶・プラズマ式テレビのほうが高くなりやすく、サイズも大きいほうが高くなります。
「収集・運搬料金」は、おおよそ2,000円前後です。
ワイヤレスリモコンも対象なので、一緒に回収してもらいましょう。
ちなみに有機ELテレビは対象ではありませんので注意してください。
冷蔵庫の処分にかかる費用・料金
冷蔵庫の処分にかかる「リサイクル料金」は3,740円~5,600円です。
冷蔵庫の大きさやメーカーによって変化します。
「収集・運搬料金」は他と同じように、2,000円前後です。
ちなみに、ワイン庫も冷蔵庫に該当します。キャンプなどで使うポータブル冷蔵庫も対象なので覚えておきましょう。
洗濯機の処分にかかる費用・料金
洗濯機の処分にかかる「リサイクル料金」は2,530円~3,300円です。
他と同じように、メーカーによって料金は変化します。
ただしサイズによって変化はしません。
「収集・運搬料金」は2,000円前後です。
洗濯機と一緒になっていない、独立した「衣類乾燥機」でも対象となるので留意しておきましょう。なお、小型洗濯機や2槽式洗濯機なども対象となっています。
大型家電の処分は日本不用品回収センターがおすすめ

大型家電を処分する際は日本不用品回収センターにお任せください。
買取に対応していて無料で見積もりができるのがおすすめのポイントです。
そのため、気軽に自分が持っている大型家電が売れるのかどうかを確認できます。
一度見積もりに出して、買取対象になればそのまま売って処分しつつお金を受け取れますし、処分対応になる場合は、値段を聞いて納得がいけばそのまま処分も可能です。
無料見積もりなので、利用するうえで損はありません。
さらに365日24時間営業で、依頼から最短30分で来てくれるので、時間がない方にもおすすめできます。
まずは気軽に無料見積もりをして、売れるかどうか調べてみましょう。
大型家電の処分方法まとめ
大型家電の処分は無料でできることもあるため、無理に「リサイクル料金」や「収集・運搬料金」がかかる方法を選ぶ必要はありません。
まずは無料で処分できる方法を試して、ダメだった場合に、買い替え時の引き取りや指定取引場所での処分を利用しましょう。
処分方法で迷ったら買取と処分が同時にできる不用品回収業者がおすすめですよ。
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