「自然が豊かな環境で暮らしたい。」
「新しい場所で、これからのライフスタイルを見直したい。」
現在、地方移住への関心が高まっています。
都会での生活に疲れたり、家族・仕事の変化から自然の中で暮らしたいと感じたり、さまざまな理由から地方で理想とするライフプランをかなえています。
移住への支援の拡充や生活費用を抑えられるのも、嬉しいポイントでしょう。
そこで本記事では、移住先として注目度の高い秋田県羽後町について解説します。羽後町の魅力や移住に関する支援制度も紹介しているため、移住に興味のある方は必見です。
羽後町の基本情報
まず羽後町の基本情報を紹介します。
所在地 |
秋田の南部 |
人口 |
約13,200人 |
面積 |
約230.78㎢ |
羽後町は「緑と踊りと雪の町」のキャッチフレーズのとおり、山々に囲まれた自然が豊かなまちです。
平均気温は約11℃で、夏になると昼と夜の寒暖差があり比較的過ごしやすい気候です。
冬場は雪が多く降る地域のため対策が必要不可欠ですが、道路の除雪は行われており車での移動も安心できます。
ただし、自宅周辺(屋根・車など)に関しては各々でおこないます。慣れるまでは大変な作業ですが、雪国でしかできない体験や景色は都会では味わえないワクワクや感動を感じられるでしょう。
羽後町の魅力
ここからは羽後町の魅力を4つ紹介します。
羽後町の魅力
- 自然の恵みを存分に体感できる
- 伝統文化の魅力が堪能できる
- 生活に必要な施設は
- 空港まで約80分
詳しく解説するため、移住の参考にしてください。
自然の恵みを存分に体感できる
羽後町は「緑と踊りと雪の町」のキャッチコピーでも知られる、自然が豊かなまちです。
森林と原野が7割を占めており、茅葺屋根(かやぶきやね)の日本民家と田園風景など、緑を身近に感じられます。
冬は雪国だからこそ楽しめるウィンタースポーツも豊富です。
春が近づくと、雪解けや日差しの中から緑が顔を出し始める自然の瞬間を目にできるのも特徴で、神秘的な瞬間を実際に見れる感動は都会では味わえません。
また、自然の恵みを受けた特産物を使用したご当地グルメにも定評があります。
有名な食べ物
- うご牛(県外に出回ることのない高級ブランド牛)
- スイカ
- ひばり野オクラ
- 西馬音内そば(文化庁100年フード)
- あきたこまち
- ふくたち
道の駅では、特産品や地元の新鮮な農作物が販売されており、県内外から喜ばれています。
伝統文化の魅力が堪能できる
羽後町は日本三大盆踊りの1つ「西馬音内盆踊り(にしもないぼんおどり)」が有名です。
700年以上前から伝わる伝統行事で、国指定の重要無形民族文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
道路沿いに焚き火をつけ、頭巾や編み笠で顔を隠しながら老若男女が練り歩きます。
幼稚園から踊りを練習するそうで「伝統を受け継ぐ」といった町民の想いもつまったイベントです。
生活上に必要な施設は町内で完結
羽後町では生活に必要な環境は整っており、町内で完結するのも特徴です。
教育施設 |
- こども園:4園
- 認可外保育園:1園
- 小学校:4校
- 中学校:1校
- 高等学校:1校
|
医療施設 |
- 病院・クリニック:3カ所
- 歯科医院:5カ所
- 総合病院:羽後町立羽後病院
|
スーパーやドラッグストア、道の駅や産直市もあるため、日常生活には困りません。
近隣の横手市まで出れば大型のショッピングモールがあり、大きな買い物もたのしめます。
空港まで約80分
羽後町から、空港のある秋田市まで約80分かかります。
車の場合 |
羽後町~秋田中央ICで約80分 |
電車とバスの場合 |
羽後町~JR湯沢駅でバス約20分
JR湯沢駅~JR秋田駅で電車約90分 |
羽後町には鉄道が無くバスも本数が限られるため、車での移動が便利です。
羽後町の移住関連支援制度
ここからは羽後町の移住支援制度について紹介します。
詳しく解説します。
移住支援金
羽後町では移住支援金制度が用意されています。
支給金額 |
- 単身者:60万円
- 家族の場合:100万円
(18歳未満の子どもが同居の場合、子1人につき100万円加算)
|
対象要項 |
- 住民票を移す前の10年間のうち、通算5年以上
東京23区に在住もしくは東京圏に在住し23区へ通勤していた方
- 転入して1年以内の方
- 羽後町に5年以上定住する意思のある方
- 併せて以下の要件いずれかを満たす方
- 移住マッチング支援対象企業に就職した場合
- 専門人材として就職した場合
- テレワーク移住の場合
- 秋田県・羽後町の事業や研修・ツアーなどの体験参加経験がある方
- 起業する場合
|
期限 |
町内に転居後、1年以内 |
羽後町では体験住宅が用意されており、移住体験も可能です。
移住が気になるけれど生活面で不安がある方は、体験移住も検討するといいでしょう。
https://www.a-iju.jp/p1527
住宅支援
羽後町では住宅支援として、以下が用意されています。
- 羽後町住宅取得奨励金
- 県外からの転入者、子育て世帯へ住宅取得応援
- 空き家バンク
羽後町は住宅支援が充実しています。
羽後町住宅取得奨励金 |
町外出身者で住宅の新築・購入にかかった費用
1/2(上限100万円)が交付 |
三世代同居・多子世帯住宅奨励金 |
三世代同居世帯または多子世帯に対し
住宅ローン借入金の1%を助成 |
フラット35による支援 |
住宅奨励金と合わせてフラット35を利用する場合に金利の引き下げ支援がある
①転入者世帯
当初5年間の金利0.25%引き下げ
②若年子育て世帯、三世代同居世帯
当初10年間の金利0.25%引き下げ |
また、空き家バンクの登録も随時行っています。
オンラインによる物件内覧も可能なため、気になる方は気軽に相談してみましょう。
https://www.town.ugo.lg.jp/life/detail.html?id=2092
また、秋田県移住ポータルサイト『秋田暮らしはじめの一歩』にて「はじめての秋田暮らし支援事業」が行われています。
移住定住登録をした上での移住者に10万円を助成する制度ですが、県の取り組みかつ予算の関係上締め切られている場合もあるため、確認をしてから利用しましょう。
https://www.a-iju.jp/supports/sp-4
就業支援
羽後町の就業支援は以下の通りです。
- 羽後町ふるさと就職応援給付金
- 移住就農者支援事業費補助金
- 無料職業案内
羽後町では町内企業に就職した、新規学卒者や県外からの移住者に給付金を支給します。
対象者 |
次の両方の条件に該当する方
1.町内に住所を有する35歳以下の方
2.高校や大学、専門学校などを卒業した方で学校を卒業した日から1年以内
もしくは 県外から町内に移住後1年以内に、町内事業所等に正社員として6ヶ月以上勤務していること
※ 公務員、農協職員、農林漁業を営む個人事業者、羽後町移住支援金受給者等は対象外 |
支給額 |
5万円 |
また、羽後町で就農定着を図る方に対して、以下の2つの経費の補助金を交付します。
中古農業機械等の導入支援 |
移住就農後5年以内で、かかった費用の1/2(最大300万円) |
耕作放棄地再生利用対策支援 |
10a当たり5万円 |
羽後町みらい産業交流課内に「無料職業紹介所」を開設し、ハローワークとは違った視点でのお仕事探しも可能です。
移住前から就業について検討しておくと、移住後にスムーズにお仕事が始められるでしょう。
子育て支援
羽後町ではさまざまな子育て支援の用意があります。
- 出産・子育て応援ギフト(にじいろギフト)
- あきた出産おめでとう給付金事業
- チャイルドシート購入費補助金
- 0歳から18歳(高校生等)まで医療費負担料ゼロ
羽後町では妊娠・出生届出時の面談後、妊婦・子どもの養育者に対し「出産・子育て応援ギフト」として、それぞれ5万円が支給があります。
県からも「あきた出産おめでとう給付金事業」として、子ども1人につき2万円の支給と、県・町と子どもの誕生を祝う制度が用意されており素敵な取り組みです。
羽後町での暮らし
ここでは羽後町での暮らしについて4つの情報を紹介します。
羽後町での暮らし
- 羽後町のごみの分別ルール
- 羽後町の住宅情報
- 羽後町での仕事情報
- 羽後町のおすすめスポット
詳しく解説するため、移住後の生活に役立ててください。
羽後町のごみの分別ルール
羽後町でのごみのルールは以下です。
もえるごみ |
指定のもえるごみ袋に入れて出す
大30枚入:1,000円
小40枚入:1,000円 |
もえないごみ |
指定のもえないゴミ袋に入れて出す
大30枚入:1,000円 |
粗大ごみ |
粗大ごみシールを羽後町役場町民生活課にて購入
ごみに貼り、最寄のごみ集積所にて回収 |
古紙類 |
各品目ごとに紐で縛り回収 |
缶類・びん類・ペットボトル |
各品目ごとにコンテナに入れて出す
(コンテナの指定は無し) |
プラスチック製容器包装類 |
指定プラスチック製容器包装類袋にいれて出す
大20枚:400円 |
拠点回収 |
- 食用油:町内公民館
- 小型家電:役場1階専用ボックス
- 水銀含有物:役場町民生活課窓口
|
一時的な多量ごみは回収不可
-
羽後町では引っ越しや移住などに伴う、一時的な多量ごみは収集不可になっています。クリーンセンターやリサイクルセンターへの持ち込みも可能ですが、受け入れ可能なごみの種類や大きさ・料金は各施設によってさまざまです。回収不可のごみに関しては、不用品回収なども利用するのがおすすめです。羽後町に移住の際はごみの回収に注意しましょう。
羽後町の住宅情報
羽後町の住まい情報を、大手賃貸情報サイトで検索したところ、家賃3万円ほどから数件見つかりました。
空き家バンクの売買物件だと200万円程度の物件が登録されています。
空き状況や内容は随時変更するため、最新の情報を確認するようにしましょう。
https://www.town.ugo.lg.jp/life/detail.html?id=2092
羽後町での仕事情報
羽後町役場みらい産業交流課に「無料職業紹介所」が設けられています。
ハローワークよりも、より地域に重点を置き仕事先を紹介可能です。
また、近隣の湯沢市・横手市に視野を広げると、さらに多くの求人が募集されています。
車で30分圏内で通える範囲のため、併せてチェックするのがおすすめです。
羽後町のおすすめスポット
羽後町で人気のスポットを紹介します。
羽後町では、子どもと遊べる施設が充実しています。
アルカディア公園には機関車や波の滑り台、海賊のブランコなど、子どもが心惹かれる遊具が多く設置されています。
ピクニックだけでなく、釣りやキャンプなどアウトドアレジャーを家族で楽しめる場所です。
また、五輪坂スキー場は初心者向けコースも用意されており、スキーやスノーボードを楽しめます。
まとめ
羽後町は昔ながら伝統文化や風景を楽め、田舎すぎず不便なく過ごせるまちです。
雪が心配な方はお試し移住や、雪かき体験も可能なため、移住体験ツアーの参加も検討してみましょう。
地元の住民との交流や、美味しい特産物など、羽後町の特徴を肌で実感できます。
ZOOMでの説明会も開催されているため、移住が気になる方は気軽に相談してみてください。
【移住に関する問い合わせ先】
執筆者