故人の持ち物を整理する際、大型の家具や家電があれば個人で作業するのは大変ですよね。故人が一人暮らしだった場合、生活用品も多くどこから手を付けていいのかわからないことも多いのではないでしょうか。
そんな時に頼りになるのが、遺品整理を行う業者です。
今回は、遺品整理の費用の相場をご紹介します。利用料金の目安だけでなく、料金の仕組みや費用を抑えるコツについても解説しますので、遺品整理の依頼を検討している場合は是非参考にしてください。
この記事を読んでわかること
- 遺品整理とは?
- 遺品整理の費用相場
- 遺品整理を業者に依頼するメリット
- 遺品整理の費用を抑えるコツ
- 遺品整理の適切なタイミング
遺品整理とは?
遺品整理とは、亡くなった方の持ち物を整理する作業を差します。同居する家族がいる場合は故人の部屋を片付けるのみですが、一人暮らしの場合だとそのままでは家賃を支払い続けることになるため、急いで片付けが必要なケースも少なくありません。
家一軒分を整理するとなると「どこから手を付けていいのかわからない」と困ってしまう方も多くいらっしゃいます。
「部屋を片付ける」というと大掃除や断捨離と同じようにも感じますが、遺品整理は本人以外の代理人が契約の解除や行政に連絡する作業もあり、単純な整理整頓とは性質が異なります。通用や証券類など資産の管理、レンタル品の返却など必要な作業は多岐にわたります。迂闊に処分できないものも多く、作業には根気と労力が必要です。
そんな時に頼りになるのが遺品整理業者です。遺品整理士が在籍している整理業者に依頼すれば、必要なものと処分して良いものを相談しながら作業を進められます。
遺品整理の費用相場
遺品整理を業者に依頼する場合、気になるのが利用料金ですよね。遺品整理にかかる費用の相場をまとめましたので、参考にしてください。
遺品整理の費用相場(※2023年7月現在)
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間取り
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作業時間
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スタッフの人数
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料金の目安
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1R 1K |
1~2人 |
2時間ほど |
3~8万円 |
1DK |
2~3人 |
2~4時間 |
8~12万円 |
1LDK 2DK |
2~4人 |
3~6時間 |
10~18万円 |
2LDK |
3~5人 |
4~8時間 |
15~25万円 |
3LDK |
4~8人 |
10時間ほど |
15~25万円 |
3LDK以上 |
5~10人 |
12~15時間 |
20万円~ |
一般的には、部屋の広さによって料金が設定されています。3LDKでもひと部屋だけの整理を依頼するなら、1Rの料金が適用されます。
料金に幅があるのはどうして?
同じ間取りの家でも、各部屋の広さや処分品の量は違いますよね。処分品が多いとその分作業時間や必要なスタッフの人数も必要なため、費用も上がります。
整理する品の量だけでなく、搬出経路などの周辺環境も費用を左右する材料です。3階以上でエレベーターがない、搬出経路が狭く吊り下げが必要、道幅が狭くトラックを近くに止められないといった場合は別途費用がかかる可能性があります。
遺品整理の料金の決まり方
- 処分品の量
- 分別作業の時間
- エレベーターの有無
- 階数
- 周辺の道幅
- 吊り下げ作業の有無
- オプション利用
料金プラン内に含まれない作業を依頼する場合は、オプションとして別料金になります。料金内に含まれる業務は業者によって違いますので、事前に見積もりを取って確認しておきましょう。
料金表に含まれる作業内容
一般的には下記のような作業は、利用料金に含まれます。
料金内に含まれる作業
- 遺品の分別
- 不用品の回収
- 遺言書や印鑑・通帳など貴重品の捜索
- 買取査定
- 人形などの供養
- 作業後の清掃
特殊清掃やエアコンの取り外しなど、上記以外の作業が必要な場合、追加料金になるケースがほとんどです。
遺品整理を業者に依頼するメリット
遺品整理には高額な費用がかかるケースもありますが、業者に依頼すると下記のようなさまざまなメリットがあります。
遺品整理を業者に依頼するメリット
- 急いで整理したい時にも対応が早い
- 大型ごみや資源ごみなどあらゆるものをまとめて回収してくれる
- 捨てるものと残すものを相談しながら片付けられる
- オプションが利用できる
広いお家の場合は特に個人での整理は限界がありますので、「時間が間に合わない」「体力的に難しい」という方は遺品整理業者の利用を検討してみてください。
急いで整理したい時にも対応が早い
遺品整理業者は「即日対応」可能なところもおおく、退去日が決まっているなど急いで処分したい時にも頼りになります。
個人で遺品整理するとなると何日もかかってしまいますが、経験豊富なスタッフが分別していくので、作業自体もスムーズです。1Kや1Rなら数時間で、3LDKなど比較的広い間取りでも1日で終わります。
大型ごみや資源ごみなどあらゆるものをまとめて回収してくれる
遺品整理を業者に依頼すると、あらゆる不用品をまとめて引き取ってくれます。大型家具の運び出しなど、重たいものを運ぶ必要もありません。
遺品整理では、細々とした生活用品から大型の家具、家電まであらゆる品物を整理していくことになります。個人で整理するなら大型家具は粗大ゴミ、書籍は資源ゴミ、とそれぞれ分別して処分することになるので、大変な労力がかかります。
捨てるものと残すものを相談しながら片付けられる
遺品整理士など遺品整理に関する知識が豊富なスタッフがいれば、分別に迷うこともありません。残しておくべきものと、処分して良いものを相談しながら作業を進められます。
どんなものを残しておけば思い出の品になるか迷う場合などは、特におすすめです。
遺品整理で問題となるのが、重要書類を捨ててしまうケースです。どこに何があるかわからないため、誤って解約手続きなどに必要な書類を捨ててしまうこともあります。
経験豊富な業者に依頼すれば、まずは印鑑や身分証明書など捨ててはいけないものを提示し、場所がわからない場合は捜索してくれます。
オプションが利用できる
業者によっては、様々なオプションが用意されています。需要が高いのは、下記のようなオプションです。
遺品整理業者で利用できるオプション
- 深夜・早朝の時間帯の整理
- エアコンの取り外し
- 女性スタッフ指名
- ハウスクリーニング
- リフォーム
- 原状回復
- 解体
- 不動産売却
- 特殊清掃
それぞれの作業を別々の業者に頼むとなると時間や労力がかかりますので、解体やリフォームの予定があれば、オプションで利用できる業者を選ぶのがおすすめです。遺品整理後、解体やリフォーム作業をスムーズに行ってくれます。
不動産売却のサポートをしてくれる業者であれば、住む予定のない住居を相続した場合、遺品整理から不動産売却まで一括で依頼できます。
悪質な業者に注意!
遺品整理業者の中には、悪質な業者も紛れており「大切な遺品を雑に扱われた」「価値のあるものを盗難された」といった被害が報告されています。大切な人を失った悲しみの中、そのような被害にあうことで遺族の心は大きく傷ついてしまいます。
被害にあわないためにも、遺品整理を業者に依頼する場合はホームページなどで業者に作業実績があるか、自治体の許可を得ているか確認してから依頼するようにしましょう。あらかじめネットの口コミを調べておくことも大切です。
遺品整理業者を選ぶ時のポイント
- ホームページなどの作業実績をチェック
- 事前の見積もりで費用相場から大きく外れていないか見ておく
- 自治体の許可を得ているか確認する
- 事前の問い合わせへの対応で態度をチェック
- ネットで口コミを調べる
遺品整理の費用を抑えるコツ
大きなメリットがあるとはいえ、やはり遺品整理を業者に頼るとなるとそれなりに費用がかかります。費用を少しでも安くするためのコツをご紹介しますので、なるべく費用を抑えたい方は参考にしてください。
遺品整理の費用を抑えるコツ
- 事前にできる範囲で片付けておく
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 買取に対応している業者に依頼する
事前にできる範囲で片付けておく
作業時間が長くなるとその分費用が高くなるので、できる範囲で事前に分別しておきましょう。
ある程度片付けておき、トータルの作業時間を少なくすることで、費用を抑えられます。
燃えるごみなど簡単に処分できるものはあらかじめ捨てておくと、回収される処分品も減るので費用削減につながります。
大型家具の運搬やエアコンの取り外しなどは危険も伴いますので、無理のない範囲で作業してください。
複数の業者から相見積もりを取る
業者によって料金プランや、料金に含まれる業務の内容が異なります。費用を抑えたい場合は複数の業者から見積もりを取り、条件の合うところに依頼すると良いでしょう。
3社ほどから見積もりを取れば、料金の相場がわかります。費用が高すぎるところはもちろんですが、低すぎる場合も注意が必要です。
悪質な業者の可能性が高く、後から追加費用を過度に請求されるといった被害が報告されています。
買取に対応している業者に依頼する
遺品整理業者の中には、買取対応しているところもあります。価値のあるものやそれほど使用していない家具家電があるなら、買取してもらうことでトータルの料金を抑えられます。
買取対応になるのは、下記のような品々です。
買取対応になる遺品
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指輪やネックレスなど貴金属類 |
高級時計 |
着物 |
ゴルフなど高価なスポーツ用品 |
年代物の洋酒など酒類 |
美術品や骨董品 |
ヴィンテージ品の家具や食器 |
ブランド物のバッグ |
将棋盤・囲碁盤 |
金歯 |
書籍 |
ゲーム |
あまり使用していない家電 |
車やバイク |
カメラ |
限定版のレコード・切手
フィギュアなどコレクター品 |
意外なところでは、金歯なども売れることがあります。将棋盤やカメラなど趣味のものも状態によっては高額査定になる可能性があるので、大切に保管しておきましょう。
業者によって買取に強いジャンルが異なりますので、買取に関しても複数の業者に査定してもらうのがおすすめです。
遺品整理の適切なタイミングは?
遺品整理は、一般的には四十九日の法要が終わった後に行うのが望ましいとされています。四十九日の法要で親族が集まる機会に、形見分けや遺品整理について話し合いを行いましょう。
亡くなってから日を置くことで、遺族の気持ちも落ち着いているため遺品を整理する余裕も生まれます。
四十九日よりも早く遺品整理が必要な場合
下記のようなケースでは、四十九日を待たずに遺品整理が必要な場合があります。
四十九日を待たずに遺品整理が必要な場合
- 故人が住んでいた家が空き家になってしまう
- 故人が賃貸物件に住んでいた
- 各種利用料金が発生する場合
故人が生活されていた家が空き家になってしまう場合、空き家のまま放置すると不法侵入などの犯罪に巻き込まれる可能性もあります。大切な遺品を傷つけられることもありますので、なるべく速やかに遺品整理を行いましょう。
賃貸物件に住んでいた場合も、四十九日まで待たないケースが多いです。賃貸契約は亡くなってすぐに無効となるため、亡くなってから14日~1ヶ月以内に賃貸契約を解約し、遺品整理を進める必要があります。
ほとんどの方は、生前に携帯電話など各種サービスを契約しています。同居の場合、遺品整理は落ち着いてからで良いので、各種サービスの解約手続きだけは早い段階で行うのがおすすめです。
遺品整理なら日本不用品回収センターにお任せください
遺品整理・生前整理をお考えなら、日本不用品回収センターにお任せください。遺品整理士が在籍しており「処分してはいけないものはどんな書類か」「思い出の品として残すならどれがいいか」といったことを相談しながら作業を進めます。
故人の品も丁寧に扱い、些細な質問にもお答えしながら作業いたします。価値のあるものや、比較的新しい家電の買取対応も遺体しますので、まずはお問合せください!
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日本不用品回収センターの特徴
- 遺品整理士が在籍
- 買取対応可能
- 即日対応 最短30分でお伺い
- わかりやすい料金体制
遺品整理の費用相場 まとめ
遺品整理を業者に頼めば、数日かかるような分別や処分も1日で終わり、重たい荷物を運ぶ必要もありません。時間や労力をかけられない場合は、積極的に活用しましょう。
遺品整理の費用は間取りや部屋の広さ、処分品の量によって変わります。回数の高さやエレベーターの有無、駐車場までの距離によっても変動しますので、まずは無料見積もりを取りましょう。
3社ほどから相見積もりをとり、比較すると相場がわかります。
料金をなるべく抑えたいなら、できる範囲で分別し、燃えるごみなど処分しやすいものは捨てておきましょう。買取対応できる業者であれば、価値のあるものを売却すると費用を抑えられます。
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