家族を失ったときは、故人が使っていた生活用品の片付けを行います。いらないものは捨てることになりますが、不用品の処分を遺品整理業者と不用品回収業者どちらに依頼するのが良いのか、迷う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、遺品整理と不用品回収の違いについて解説しています。それぞれの特徴やメリットをお伝えしながら、遺品整理業者がおすすめな人と、不用品回収業者がおすすめな人をご紹介します。
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遺品整理と不用品回収の違いは?

共通している点も多く、同一の業者が行なっている場合も多いのですが、遺品整理と不用品回収には明確な違いがあります。
遺品整理とは、故人が残した品物を「遺品」として扱い、不要なものと残すものを仕分ける作業です。不用品回収は、不要なものを処分する作業を指します。
それぞれの特徴について、もう少し詳しく解説していきます。
遺品整理
故人の遺した品々を、「不用品」ではなく「遺品」として丁寧に扱うのが不用品回収との最大の違いです。不要になったものを捨てるだけでなく、必要なものと捨てるものを仕分ける作業が中心となります。
必要に応じて、供養や特殊清掃を行う業者もあります。
遺品整理では、うっかり遺言書や貴重品、手続きに必要な書類などを捨ててしまわないよう慎重な作業が必要です。断捨離や引越しの不用品の処分に比べ、仕分けに手間と時間がかかります。
不用品回収
使わなくなったものを「不用品」として回収・処分するのが不用品回収です。重たくて運べないものや、自治体で回収していないものなど、自力で処分が難しいものの回収に利用されます。
回収品を「遺品」として扱うか、「不用品」として扱うかが大きく違いますね。
ゴミ屋敷となってしまい、どこから手をつけていいかわからない場合は仕分けから作業してもらえますが、遺品整理の分別とは性質が異なります。
遺品整理と不用品回収の費用を比較

遺品整理と不用品回収では、同じ間取りの片付けを頼んだ場合でも利用料金に差があります。それぞれの料金相場を紹介しますので、費用面も考慮して利用する業者を決めてください。
遺品整理の料金相場
遺品整理は、片付ける家の広さによって費用が高くなります。その他立地条件や荷物の多さによっても費用が変動します。
遺品整理の料金相場(2024年10月現在)
|
1K・1R |
50,000円〜 |
1LDK |
80,000円〜 |
2LDK |
170,000円〜 |
3LDK |
200,000円〜 |
不用品回収の料金相場
丁寧に遺品を処分する遺品整理に比べると、処分のみの不用品回収は費用が安めです。立地条件や荷物の量に応じて料金が変わるのは同じですが、トラック載せ放題といった定額プランを利用すれば料金を抑えられます。
不用品回収の料金相場(2024年10月現在)
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1K・1R |
30,000円〜 |
1LDK |
50,000円〜 |
2LDK |
100,000円〜 |
3LDK |
150,000円〜 |
遺品整理業者を利用するメリット・デメリット

遺品整理業者には専門的な知識を持った遺品整理士が在籍しており、思い出の品として残すと良いものや、捨てると困ってしまうものを相談しながら片付けられます。豊富な経験を活かして、貴重品や重要な書類も見つけてくれるでしょう。
丁寧な仕分けだけでなく、遺品整理を専門とする業者を利用する際にはさまざまなメリットがあります。デメリットと合わせてご紹介しますので、状況に合わせて利用するかどうか検討してください。
メリット
1軒丸ごと片付けるとなると人手や時間が必要となり、完了までに何日もかかります。プロに依頼するとスムーズに整理が進むので、ほとんどの場合1日で作業が終わります。
遠方で現地に行けない場合には、立ち合いなしでの片付けの依頼も可能です。
特殊清掃や消臭にも対応しているので、孤独死や事故死、事件があった場合の原状回復もお願いできます。供養や手続きのサポート代行など、さまざまなオプションが用意されており、遺品整理に関する困りごとを解決してくれるでしょう。
不動産を相続した際に、空き家の管理や解体、不動産の売却を相談できる業者もあります。家族が亡くなった際に必要な手続きを、ワントップで任せられるのは大きな魅力ですね。
遺品整理はその性質上気落ちした状態での作業となるので、残された家族の心情に配慮してくれる業者も多いです。
遺品整理業者のメリット
- 1日で作業が終わる
- さまざまなオプションが用意されている
- 遺品整理士に相談しながら片付けられる
- 家族に寄り添った対応
デメリット
丁寧に遺品を仕分けるため、不用品回収より費用が高くなります。不用品回収業者に比べると即日対応や深夜の営業を行なっているところも少なく、急ぎの回収や仕事が終わった後の立ち合いは難しいでしょう。
遺品整理のデメリット
- 不用品回収よりも高い
- 即日回収できないところが多い
- 営業時間は比較的短い
不用品回収業者を利用するメリット・デメリット

不用品回収業者のメリット、デメリットをご紹介します。状況によっては、遺品を整理するときでも不用品回収業者を利用した方が良い場合もあります。
メリット
即日回収できる業者も多く、素早い回収スピードが特徴です。アパートの解約時期が迫っているような、急いで片付けたいときは頼りになるでしょう。
丁寧に仕分ける作業がない分、遺品整理よりも料金はリーズナブルです。トラック載せ放題といった定額プランを導入している業者であれば、大量の不用品もお得に処分できます。
デメリット
安くて早い一方で、遺品整理のように丁寧な分別は望めません。捨てられると困るものは、事前に探索しておきましょう。
回収後に簡単な清掃はしてもらえますが、特殊清掃や原状回復には対応できません。不用品の回収が主な業務なので、遺品整理業者のように遺族に寄り添ったサービスも期待できないでしょう。
不用品回収業者を利用するデメリット
- 仕分けの丁寧さに欠ける
- 特殊な状況には対応できない
- 遺族に寄り添った対応は期待できない
遺品整理士が在籍している不用品回収業者であれば、残された家族に配慮しながら丁寧に仕分けしてくれます。不用品回収業者を利用する際は、遺品整理士の有無もチェックしましょう。
遺品整理業者がおすすめの人

遺品整理の特徴や遺品整理業者の特徴を踏まえ、不用品回収業者よりも遺品整理業者への依頼がおすすめな人をご紹介します。下記のケースが当てはまる方なら、遺品整理業者を検討しましょう。
気持ちが落ち込んで作業を進められない
ご家族を失った中、なかなか片付けに気持ちが向かない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういったご家族の気持ちに寄り添って片付けをサポートしてほしい場合は、遺品整理業者がおすすめです。
故人の遺した品を遺品として丁寧に扱い、形見分けや供養についても相談できます。
貴重品の捜索や仕分けからお願いしたい
遺品整理では、手続きに必要な身分証明書や印鑑が見つからない、といった問題が起きがちです。遺品整理士は貴重品を仕舞い込む場所のパターンを熟知しており、豊富な経験から捜索物を見つけ出してくれます。
遺品整理士はレンタル品や金銭的に価値があるものなど、処分すると困るものも把握しているので、相談しながら片付ければうっかり捨ててしまいトラブルになることもないでしょう。
手続きの代行をお願いしたい
家族を亡くしたときに困るのが、各種の手続きです。死亡届や健康保険の資格喪失届、年金受給停止など必要な手続きは多岐に渡ります。
遺品整理業者の中には各種手続きの代行サービスを行える業者もあるので、手続きにまで手が回らない場合も頼りになるでしょう。不動産を相続した場合は、不動産業者と提携している遺品整理業者を選べば、売却や管理についてあちこちに相談する必要もなくなります。
不用品回収業者がおすすめの人

いらないものだけを引き取ってほしい場合、不用品回収業者を利用する方がリーズナブルです。下記があてはまる人は、不用品回収業者を検討してみてください。
費用を抑えたい
「遺品整理と不用品回収の費用を比較」でもご紹介した通り、不用品回収の方が費用は安めです。特殊清掃が必要、解体や土地の売却までお願いしたいなど特殊な事情を除き、不用品回収業者の方が費用を抑えられます。
不用品だけ引き取ってほしい
遺品の整理は終わっており、不用品のみを処分する段階であれば、不用品回収業者に依頼する方がリーズナブルで、回収も手早く行なってもらえます。わざわざ遺品整理を専門とする業者に依頼する必要はないでしょう。
急いで処分したい
不用品回収業者は即日回収できる業者が多く、連絡したその日に駆けつけてくれます。「アパートの解約が迫っている」「相続の期限までに整理したい」など急いで処分したい場合は、即日回収に対応している業者に相談しましょう。
比較的営業時間も長いので、「仕事が終わってから作業を始めたい」「午前中に作業を終わらせたい」など、作業時間の融通も利きます。
遺品整理も日本不用品回収センターへお任せ!

日本不用品回収センターには遺品整理士が在籍しており、遺品整理もお任せいただけます。どこから手をつけていいかわからないといった状態でも、一品ずつ丁寧に分別いたします。
即日の回収や、早朝・深夜の回収にも対応していますので、「早く片付けたい」「立ち会える時間が夜遅くになる」など、お悩みがあればお気軽にご相談ください。
日本不用品回収センターの特徴
- 遺品整理士が在籍
- 即日回収に対応
- 深夜・早朝の回収にも対応
- 買取あり
日本不用品回収センターでは幅広い定額プランを用意
日本不用品回収センターではSS〜3Lと幅広い定額プランをご用意。少量の回収から、一軒丸ごとお片付けまで幅広く対応いたします。
スタッフ追加、階段料金、即日料金などオプションとなる費用が料金内に含まれており、お得にご利用いただけます。
日本不用品回収センターの定額プランに含まれるサービス
- 出張費用
- 即日回収料金
- スタッフ追加(2名まで)
- 階段料金(2階まで)
- エアコン・洗濯機の撤去
- 車両費用
- 搬出作業料金
- 梱包作業料金
>>日本不用品回収センターの料金プランはこちら
日本不用品回収センターの遺品整理実例
回収エリア |
栃木県足利市 |
回収品目 |
遺品整理/3LDK |
作業時間 |
150分 |
スタッフのコメント
この度は当社に遺品整理をご依頼いただき、ありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
自治体のごみ収集に出せそうなものは、事前にご依頼者様で搬出していただいていたおかげでスムーズに整理を終えられました。
日本不用品回収センターに遺品整理をご依頼いただいたお客様の声
遺品整理を日本不用品回収センターにお任せいただいたお客様からは、次のようなお声をいただいています。
3Lパックを利用
遺品整理をしなくてはと思っていたのですが、親を亡くして気持ちが落ち込んでしまい全然進められていませんでした。契約していたマンションの解約が迫り、すぐに作業を始めてくれる業者を探したところ、こちらを見つけました。
1品1品丁寧に整理していただいて感謝です。テキパキと作業してくれたので退去にも間に合い助かりました。
Lパックを利用
いくつか相見積もりをした結果、買取してくれる日本不用品回収センターさんが安かったのでお願いしました。まだ使える家電やブランド物の家具もあったので、相場よりも安く遺品整理できました。
作業もスムーズに終わり、ほっとしました。
他社では買取を断られた物でも、状態や年式によっては買取いたします。急いで片付けたい方も、ぜひご相談ください。
まとめ

不用品回収ではいらなくなったものを回収・処分し、遺品整理ではいらないものと残すものを遺品として分別します。丁寧な仕分けが必要な分、価格は遺品整理の方が高額です。
不用品を処分するだけの段階なら、不用品回収業者を利用した方がリーズナブルでしょう。即日回収のように、対応もスピーディです。
遺品整理士が在籍している不用品回収業者なら、丁寧な分別も期待できます。
特殊清掃や供養、手続きの代行を求めるなら、遺品整理を専門とする業者を利用するのがおすすめです。状況に合わせて、利用する業者を選んでください。
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