藤井寺市は、歴史的建造物が多く存在することで知られる町です。
大阪府の中でもっとも小さい市で、主要都市とは違いのんびりとした雰囲気が特徴的です。
そんな藤井寺市ですが、実は移住先として人気を集めている都市でもあります。
そこで本記事では大阪府藤井寺市の魅力や支援制度を解説します。移住の際に役立つ情報も紹介するため、移住を検討している方は必読です。
藤井寺市とは?
まず藤井寺市の基本的な情報を紹介します。
所在地 |
南河内地域
北部 |
面積 |
約8.89㎢ |
人口 |
約62,036人 |
藤井寺市は日本でも市域面積が5番目に小さいながらも、鉄道が3駅と西名阪自動車道が通っているため、高い利便性が特徴的です。
都心部に比べ家賃相場も低いため、通勤通学にも便利で住宅都市としていいイメージが定着しています。
「都会から離れたいけれど田舎すぎて不便なのは困る」という方にうってつけの町でしょう。
藤井寺市の魅力
最初に藤井寺市の魅力を4つ紹介します。
藤井寺市の魅力
- 自然と利便性が共存する町
- 肌で歴史を感じられる町並み
- 豊富な育児制度と出産制度
- 大阪主要都市まで30分程度
以下で詳しく解説していきます。
自然と利便性が共存する町
大和川と石川に囲まれた藤井寺市には古墳が今でも多く残っており、緑が豊富です。
散歩をすると季節の移ろいを感じられます。
なかでも「梅が園善徳保公園」「大井ふれあいらんど」では自然を感じながら散歩ができるため、おすすめです。
季節によって違った雰囲気が楽しめるのも飽きないポイントです。
肌で歴史を感じられる町並み
藤井寺市は古墳や歴史的建造物が数多く残されており、いたるところで歴史を感じられます。
世界文化遺産でもある「古市古墳群」と「道明寺」のほか、大阪府で最も小さい町に27もの古墳が存在します。
他にもお寺や神社・歴史的建造物も多く、常に歴史を肌で感じることができます。
国指定史跡 |
・古市古墳群(27の古墳)
・国府遺跡 |
国登録有形文化財 |
・玉手橋
・藤本家住宅主屋、離れ、表門、裏門、道具蔵、衣装蔵、北米蔵、南米蔵、西納屋、東納屋
・藤野家住宅主屋、東門及び長屋、納屋、米蔵及び道具蔵、物置、鳥小屋、正門、露地門及び塀、塀 |
豊富な育児制度と出産制度
教育機関 |
・保育園:8カ所
・幼稚園:3カ所
・こども園:4カ所
・公立小学校:7校
・公立中学校:3校
・高等学校:3校 |
医療機関 |
・病院:81カ所(うち総合病院:1院) |
商業機関 |
・大型商業施設:1カ所 |
令和6年3月31日をもって「藤井寺市民病院」が惜しまれつつも閉院しましたが、市内には「青山病院」という総合病院が存在します。その他の病院も多いため安心です。
また、妊娠・出産に関するサポートが手厚いのも特徴です。
- 藤井寺こども家庭センター
- 産婦人科・小児科オンライン相談事業
令和6年4月に名称変更した「藤井寺こども家庭センター」では、妊娠・出産に関わるさまざまな悩みに寄り添い、状況に応じた支援の紹介や提案が可能です。
また藤井寺市では、夜間でもスマホにて医師や助産師に相談できる取り組みを行っています。孤独を感じやすい妊娠中や子育て中へのサポート体制は、安心して妊娠・出産できる制度につながります。
大阪主要都市まで30分程度
藤井寺市から主要都市まで30分程度で移動が可能です。
電車だと天王寺まで約15分、梅田・難波でも約30分です。
また藤井寺駅発の始発電車も多く、確実に座れるというのも嬉しいポイントでしょう。
落ち着いた環境で過ごしながら、都心エリアにも気軽に行けるため、都会と田舎のいいとこ取りができます。
藤井寺市の移住支援制度
藤井寺市の移住に関する制度を紹介します。
移住支援
移住そのものへの支援は無いのですが、その他の支援が手厚いためチェックしてください。
住宅支援
藤井寺市では以下の住宅支援があります。
- 藤井寺市空き家リフォーム補助制度
1年以上活用されていない空き家の取得・賃貸に対し、リフォーム費用2/3(上限30万円)を補助
- 耐震診断補助制度
非木造住宅は100万円・木造住宅は5万円が限度
- 木造住宅の耐震改修工事補助制度
上限60万円
- 木造住宅の除却工事費用
上限20万円
移住後の住まいに関しては、リフォーム関係に手厚い保証が用意されています。
就業支援
藤井寺市はアクセスのよさから、就労している方の多くは主要都市で就業しています。
市独自の就農支援は行っていませんが、大阪府での取り組みが盛んです。
https://www.pref.osaka.lg.jp/nosei/osakaagriinnovation/osakaagritunagup.html
農業に興味がある方はこちらもチェックしておきましょう。
また子育て世帯ワークバランス、創業・中小企業への支援に力を入れようという動きがあります。今後ますます働きやすい環境が整えられることが期待できます。
子育て支援
- 結婚新生活支援事業
新婚世帯に対して、結婚に伴う新生活の初期費用を支援する制度(最大30万円)
- 産後ケア事業
- 18歳までの子ども医療費助成
- 藤井寺市LINE公式アカウント
藤井寺市公式LINEアカウントでは、市政情報・イベントや災害時の情報収集の他、子育てメニューが充実しています。
便利な情報だけでなく、学校などの欠席連絡もオンライン対応でできます。
藤井寺市での暮らし
移住後の暮らしがスムーズになるよう、暮らしのルールも把握しておくことをおすすめします。
ゴミ捨てルール
燃えるごみ |
・調理くず
・紙容器、菓子袋類
・プラスチック類
(シャンプーのボトルやタッパーなど)
・紙くず
・発泡スチロール
・卵パック・トレイ・カップ麺容器等
・ゴム・革類(バッグ・靴など) |
・無色透明の袋
ごみステーションに出す |
不燃ごみ
粗大ごみ
紙類・古着 |
・大型ごみ(家具・絨毯・ふとんなど)
・自転車、金属類など
・家電(リサイクル対象品以外)
・食器や陶器、飲料以外の空き缶
・傘、ぬいぐるみなど
・ガラス類・紙類は種類ごとに
紐・紙袋などでまとめて出す |
・戸別収集
※必ず1点ごとに不要品と張り紙をしておく
入るものは無色透明の袋
大量の場合は直接搬入
(目安:洋服タンス1個分) |
空カン
空ビン |
・カセットボンベ・スプレー缶
使い切ってから穴をあけて捨てる
・飲料缶や飲料用ビン
中を洗ってから捨てる |
・戸別収集
無色透明の袋 |
ペットボトルは回収かごに直接持っていきます。
細かなルールは、公式サイトやLINEアカウントでも検索してみてください。
また藤井寺市は、ごみのリサイクルにも力を入れています。
注意点
不要品が多い場合は、有料での直接搬入になります。
搬入先:柏羽藤クリーンセンター(柏原市円明町666番地)
※2名以上の乗車、10Kgあたり150円
搬入が難しい場合は不用品回収業者に依頼するのも便利なため、検討してみてください。(日本不要品回収センター)
住まい情報
藤井寺市では、大手住宅情報サイトで検索すると多くの住宅がヒットします。
希望の条件に合わせて、住宅を選択できます。
藤井寺駅周辺のエリアは利便性がいいため、人気のエリアです。
落ち着いた住宅街である土師ノ里駅周辺エリアはスーパーもあり、子育て世帯におすすめです。
お仕事情報
厚生労働省のハローワークにて、多くの市内就労先が提示されています。
その他にも、藤井寺市が行っている地域就労支援センターや、法人支援事業所も多く存在します。アクセスがいい環境のため市外にも範囲を広げるとさらに選択肢が広がるでしょう。
また、市内には多くのフリーWi-Fi環境があり、オンラインでの就労も可能です。
おすすめスポット
- 萬井寺の藤まつり
- 道明寺・道明寺天満宮
- 古市古墳群
藤井寺の由来になったといわれる葛井寺(ふじいでら)。西国三十三箇所札所として多くの巡礼者が訪れています。
名物である桜餅やかまぼこなどを食べ歩きをしながら、道明寺エリアを散歩するのもおすすめです。
まとめ
藤井寺市は、歴史を感じる建物に囲まれた風情のある町です。
アクセスもよく「田舎暮らしに憧れるけれど不安もある」といった方にピッタリの移住先です。
都会にいながら田舎のよさが味わえます。
移住に興味のある方はぜひ検討してみてください。
【藤井寺市の移住に関する問い合わせ】
担当課 |
藤井寺市役所 |
住所 |
大阪府藤井寺市岡1丁目1番1号 |
電話番号 |
072-939-1111 |
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