
仏壇は粗大ゴミに出して処分することができますが、業者に依頼して供養してもらう方が多いです。
ご先祖様や仏様を祀っている仏壇ですが、空き家においていてどのように処分するかお悩みの方もいるでしょう。
一般的な大型家具と同じように処分するのは気が引けますよね。そこで今回は、仏壇の処分方法をご紹介します。
処分する際にかかる費用や、注意点についても解説しますので、仏壇の処分を検討している方は是非参考にしてください。
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仏壇を粗大ゴミとして捨てる方法

仏壇は、一般的な大型家具と同じように自治体で粗大ゴミとして収集してもらうこともできます。自治体に回収の予約をし、コンビニで購入したごみ処理券を貼り付けて、収集日に指定された場所に出しておきます。
自治体の粗大ゴミ収集を利用する場合、回収場所までの運び出しが必要です。20号(高さ60cmほど)であれば15~20kgなので2人いれば運べますが、28号(高さ約80cm)になると、50kgを超えるものもあります。
かなりの重量があるので、作業中ケガのないように運び出してください。
そのまま処分しても問題ありませんが、仏壇には魂が入っていると考えられているので、処分前に魂を抜く
閉眼供養を行うとご先祖様への感謝を伝えられます。
デメリット
- 排出場所までの運び出しが必要
- 閉眼供養を依頼するなら、その分の費用が別にかかる
- ゴミとして捨てるのは気が引ける
粗大ゴミ以外で仏壇を処分する方法
仏壇を処分する方法を、ご紹介します。状況に合わせて、より良い処分方法を選んでください。
お寺に依頼する
日頃からお世話になっているお寺があれば、仏壇の処分を依頼できる場合があります。仏壇の引き取りを行っていない寺院もあるので、事前に確認してください。
菩提寺がない場合も、同じ宗派のお寺であれば応じてもらえるケースもあるので、相談してみましょう。
閉眼供養を行い、魂を抜いてから仏壇を処分してもらえるので、そのまま捨ててしまうのは気が引けるという方でも安心できる方法です。
デメリット
- お布施という形なので費用が分かりにくい
- お寺まで運ぶ手段が必要
仏壇や仏具の販売店に引取りしてもらう
仏具店や仏壇を販売しているお店では、仏壇の引き取りサービスが利用できます。引き取った後の仏壇は適切に供養してもらえ、お店によっては供養後に証明書を発行してもらうことも可能です。
新規購入時であれば、運搬料のみで古い仏壇を引き取ってくれる販売店もあります。新規購入時のみ引き取り対応など条件を設けているところもあるので、条件に合ったお店を見つけるには手間がかかります。
買取業者に買い取ってもらう
先祖代々引き継いできたような伝統のある仏壇であれば、美術的な価値があるため高額で買い取ってもらえる可能性があります。
仏壇を中古で購入するという方はいないので、一般的な仏壇であれば買い取りは難しいでしょう。買取してもらえた場合も、査定の相場は数千円程度です。
買取業者では閉眼供養を行っていないところが多く、別途閉眼供養をお寺に依頼するなら、その費用がかかります。
メリット
- 売れれば利益になる・処分費用がかからない
- 伝統的な仏壇なら高額査定が付く可能性がある
デメリット
- 一般的な仏壇はほとんど値段が付かない
- 仏壇の買取対応しているところが少ない
- 閉眼供養するなら別途依頼する必要がある
不用品回収業者に引取りを依頼する
引越しや断捨離などで仏壇以外にも多数不用品があるなら、あらゆる不用品をまとめて回収してくれる不用品回収業者の利用が便利です。自宅まで直接引取りに来てくれ、運び出しもお任せできます。
基本的には依頼前に閉眼供養をしておく必要がありますが、業者によっては、閉眼供養をセットにしているところもあります。即日回収に対応している業者なら、電話したその日に回収に来てくれるので、急いで処分したい時にも助かります。
メリット
- その他の不用品もまとめて回収してもらえる
- 運び出しの必要がない
- 即日回収
デメリット
- 閉眼供養をしてくれるところは限られる
- 一部悪質な業者がある
無料回収に惑わされないでください
「無料回収」を宣伝しながら走るトラックを見かけますが、ほとんどが悪質な業者です。適正な運営をしている不用品回収業者はアナウンスしながら街中を走るような営業は行いません。
無料回収を謳いながら、トラックに載せた途端不当に高額な費用を請求されるケースがあります。回収を断ると家の前にそのまま下ろされ、自分でも元に戻せず泣き寝入りする被害も報告されていますので、声をかけないようにしてください。
悪質な業者は自治体の許可を得ていないところも多いので、「古物商許可」や「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得しているか、ホームページで確認してから依頼してください。3社ほどから見積もりを取り、比較すると相場がわかります。
仏壇の処分費用はいくら?

仏壇を処分する時にかかる費用の相場をまとめました。仏壇の大きさによっても費用は変わります。
また、寺院の閉眼供養はお布施という形で渡すため「お気持ちで」としているところもあります。お寺ごとに金額は大きく違いますので、まずは相談してみてください。
仏壇の処分費用
|
粗大ゴミとして処分する |
400~3,000円 |
菩提寺に供養を依頼する |
10,000~50,000円 |
仏具店に依頼する |
20,000~80,000円 |
不用品回収業者に依頼する |
5,000~15,000円 |
仏壇を処分する時の注意点

仏壇を処分する際の注意点をまとめました。宗派によって魂抜きのルールが違うこともあるので、事前に確認しておきましょう。
仏壇の処分方法は宗派によって違う
仏壇の処分方法は、宗派によっても違いがあります。これまで仏壇の処分前には魂を抜くための閉眼供養が必要とお話していましたが、宗派によっては「仏壇に魂は入っていない」と考えられているため、閉眼供養が不要な場合もあります。
ご自身の宗派を確認し、わからなければ菩提寺に相談してから処分を行うのが確実です。
日蓮宗や真言宗では、仏壇には魂が宿っているとされているため、魂を抜くために閉眼供養を行ってから処分します。
浄土宗では、仏壇に魂は入っていないと考えられており、閉眼供養は行われません。その代わり「遷座法要(せんざほうよう)」や「遷仏法要(せんぶつほうよう)」という法要が行われます。
僧侶の読経を聞きながら仏壇に手を合わせるというもので、ご先祖様にこれまで見守ってもらっていた感謝を伝えます。
創価学会の仏壇は他の宗派のものと異なるため、創価学会専門の仏具店に依頼してください。
宗派による仏壇の処分方法の違い
|
日蓮宗 |
閉眼供養を行う |
真言宗 |
閉眼供養を行う |
浄土真宗 |
閉眼供養は行わない
遷座法要もしくは遷仏法要 |
創価学会 |
専門の仏具店への依頼が必要 |
仏壇の中身を確認しておこう

仏壇には引き出しや小物入れがあり、仏具の他印鑑や通帳など大事なものをしまっておく場所として使われているケースがあります。頻繁に使わないのであれば、しまっていることを忘れている場合もありますので、引き出しの中身をチェックしてから処分してください。
仏壇を処分する時によくある質問

仏壇を無料で処分する方法はありません。ジモティーのような地域の不用品交換サービスを利用して引き取り手を探すこともできますが、仏壇は中古品で利用される方が少ないので譲ることは難しいでしょう。
ほとんどの販売店では手数料がかかりますが、一部新規購入時であれば無料引取を行っているところもあるので、条件が合えば利用を検討してみてください。
「無料回収」と謳っている回収業者は、ほとんどが悪質な業者です。トラックを載せた途端、法外な費用を請求されますのでご注意ください。
無料で回収された場合も、不法投棄されてしまうケースが多いので、利用しないようにしましょう。
仏壇を無料で処分する方法
- ジモティーで引き取り手を探す
- 一部新規購入時なら無料引取に対応している販売店がある
仏壇には魂が宿ると考えられているので、魂を抜くために閉眼供養を行ってから処分します。粗大ゴミとして処分する際や不用品回収業者に引き取ってもらう時にも、菩提寺に依頼して事前に閉眼供養しておくのがよいでしょう。
罰則があるわけではないので必ず行う必要はありませんが、ご先祖様への感謝を伝えるための行為なので、閉眼供養を行ってからの方がすっきりした気持ちで処分できます。
宗派によって考え方は違い、浄土宗では閉眼供養は行いません。ご自身の宗派に合わせた処分方法を行ってください。
宗派による処分方法の違いは「仏壇の処分方法は宗派によって違う」をご覧ください。
可燃ゴミまたは粗大ゴミに出しても問題ありません。自治体ごとに決められたルールに従って、ゴミを処分しましょう。
仏壇は、自治体の粗大ゴミ収集を利用して、ご自身で処分することも可能です。そのまま処分しても罰が当たるわけではありませんがご先祖様に感謝を伝えるためにも、閉眼供養を行った後に処分すると気持ちの整理もできます。
仏壇の処分方法 まとめ
仏壇は、粗大ゴミとして処分することもできますが、お寺に依頼すれば供養してから手放せます。買い替えのタイミングであれば、仏具や仏壇の販売店の引き取りサービスを利用するのもよいでしょう。
買取店に買い取ってもらうという方法もありますが、仏壇は中古品の需要が少ないため、ほとんど値段が付きません。先祖代々伝わる伝統的な仏壇など、美術品として価値があるものであれば、高額査定が付く可能性があります。
運び出しが難しい場合や、他にも多数処分したいものがあるなら、不用品回収業者を利用することをおすすめします。
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