「神棚を新しく購入するから、古い神棚を処分したい」「神棚をやめたいし処分したいけど、そのままゴミとして出して良いのかわからない」
そんな悩みを抱えていませんか。本記事では、神棚を処分する方法がわからない人のために、神聖な神棚を処分する方法や適切なタイミングなどを紹介します。
神棚を処分するのにかかる費用や注意点についても網羅していますので、神棚の処分を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
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神棚以外の神具は分別して処分しなければならない
神棚以外の神具は分別する必要があります。分別してそれぞれ適切な方法で処分しましょう。
神棚以外の神具の処分方法は次の3つです。一つずつ解説します。
神棚以外の神具の処分方法3つ
- お札や神鏡はお焚き上げを依頼する
- お供え用の器は不燃ゴミとして処分する
- お米やお塩は縁起物として扱う
お札や神鏡はお焚き上げを依頼する
お札や神鏡はお焚き上げを依頼しましょう。お札は御神体が宿る大切なものです。お焚き上げは神社に持っていくのが一般的です。
お焚き上げは神社以外にインターネットで探すとお焚き上げの専門業者もあります。一般的には神社に持っていってお焚き上げしてもらうのが良いでしょう。
お札や神鏡は御霊が入っているとされるため、基本的にはお焚き上げが必要です。お焚き上げの料金の目安は5,000円から10,000円ほど。お札でしたら神社の古札納所に収めても構いません。最終的にお焚き上げしてもらえます。古札納所を使う場合も返納料としてお金を納めてもよいでしょう。
お供え用の器は不燃ゴミとして処分する
お供え用の器は不燃ごみとして処分しましょう。御霊が宿らない陶器類はお焚き上げできません。そのため、他の御霊が宿ってる御札や神鏡はお焚き上げでひきってくれますが、陶器類は自治体など不燃ごみとして処分の必要があります。
神具の陶器や金属は、感謝の気持ちを持って塩でお清めをしてから白い紙に包んでから不燃ごみとして処分しましょう。
また不用品回収業者にも頼むことが可能です。不用品回収業者に依頼のときはサイズにもよりますが1,000円からで引き取ってもらます。他にも回収してもらいたいものがあるときなどに不用品回収業者を依頼するとよいでしょう。
お米やお塩は縁起物として扱う
お米やお塩などのお供え物は縁起物として扱います。お米やお塩は傷まないうちに、調理していいただきましょう。神棚にお供えしたものを食べることにより、神様から力をもらえるとされています。
一度お供えした物は撤下神饌(てっかしんせん)といいとても縁起の良いものです。神棚にお供えしてあったお米やお塩は食事の際に頂くようにしましょう。
お供えしたお米やお塩は早めに下げて食事に使うということが理想ですが、傷んでしまったら庭にまいても良いでしょう。丁寧に扱うことが大切で、神聖なものですので感謝の気持ちをもって取り扱ってください。
神棚を処分する5つの方法
神棚をやめたいけど、どうしたらいいかわからないという方もいるでしょう。引っ越しやリフォームなど区切りの良いタイミングで行動すると、悔いが残ることも少なくなります。
神棚を処分する方法として考えられるのは、下記の5つの方法です。一つひとつ、処分方法について詳しく確認してみましょう。
神棚を処分する5つの方法
- 神社でお焚き上げをする
- 自治体にゴミとして出す
- 専門業者に依頼する
- 販売店に持ち込む
- 不用品回収業者・遺品整理業者に依頼する
神社でお焚き上げをする
神棚は、神社でお焚き上げに提出することでも処分できます。「そのままゴミとして出すのは何だか罰が当たりそうで不安」と考えている人には適した処分方法と言えるでしょう。
神棚には神様が宿っているとされています。神社へ祈祷を依頼することにより、神様が宿っていない状態にできるので、その後はゴミとして処分がしやすくなるでしょう。神社の受付に持ち込み、その後祈祷してもらえるため立ち会いは不要です。祈祷は持ち込み以外に郵送でも受け付けているところもあります。
なお、お焚き上げは随時おこなっているものではなく、月に1度のところや4ヶ月に1度という神社もあります。お焚き上げをしていない神社もあるため、事前に確認しておく必要があります。
どんど焼きに出す方法
一月十五日、全国の神社ではどんど焼きが開催されます。
どんど焼きとは、お札や絵馬、しめ縄などの正月飾りなどを燃やす火祭りのことです。道祖神祭や鬼火たき、さえのかみ祭りと呼ぶ地域もあります。
家庭用サイズの神棚であれば、どんど焼きの時に処分できます。あまりに大きなサイズの神棚の場合は、処理するのが難しい場合があることを覚えておきましょう。その場合は、別の処分方法の検討が必要です。
どんど焼きでの神棚の処分の料金(焼納料)は1,000円から3,000円が相場です。どんど焼きは年に1回しか行われていません。あらかじめ日にちを確認しその日に忘れないように持っていきましょう。
他、陶器や金属の神具はどんど焼きでは頼めません。そのため陶器や金属の神具は別の処分方法を考えましょう。
神社にお願いする |
費用①祈祷 |
玉串料(祈祷料)3,000円~10,000円程度+お焚き上げ3,000円~数万円程度(郵送するなら、手数料が別途かかります) |
費用②どんど焼き |
3,000円程度 |
神聖な神棚をそのままゴミとして出すのが不安な人に向いていますね!
自治体にゴミとして出す
自治体・神棚のサイズによって分類が異なりますが、神棚は可燃ゴミもしくは粗大ゴミとして処分が可能です。
神棚を可燃ゴミ袋に入れられるサイズに解体すれば、可燃ゴミとして出せるという自治体は多いです。神棚の素材によって違います。素材によって分別しましょう。
ただし、神棚自体をゴミとして処分できないという自治体もあります。神棚を自治体にゴミとして出す場合は、念のため、住んでいる自治体のルールを確認しておきましょう。
神棚は可燃ごみでも問題ありませんが、お札は神社に持っていきお焚き上げしてもらいましょう。遠くてなかなか行けない場合は、郵送でも問題ありません。お焚き上げの料金の支払い方法は、神社によって異なります。
自治体にゴミとして出す |
費用 |
可燃ゴミ代/粗大ゴミ代(500円~1,000円程度) |
サイズの小さい神棚の処分をしたい人や、すぐに処分したい人に向いています!
【自治体別の粗大ごみの処分料金】
自治体 |
処分料金 |
東京都世田谷区 |
800円 |
神奈川県横浜市 |
500円 |
大阪府大阪市 |
700円 |
福岡県福岡市 |
500円 |
千葉県千葉市 |
780円 |
埼玉県さいたま市 |
550円 |
愛知県名古屋市 |
500円 |
参照:世田谷区、横浜市、大阪府、福岡市、千葉市、さいたま市、名古屋市
専門業者に依頼する
神棚や仏壇といった、神様やご先祖様に関するものを処分してくれる専門業者も存在します。
最寄りの神社で神棚の祈祷をしてもらえない・専門的な知識を持つ業者に依頼したいという人は、専門業者に依頼するのがベストでしょう。
神社に処分をお願いするよりも高い処分費用がかかってしまう点は、デメリット。
お焚き上げにも対応していない業者もあるので、事前に問い合わせておくことをおすすめします。
専門業者に依頼する |
費用 |
20,000円~30,000円程度 |
祈祷してもらえる神社が近場にない人・サイズが大きすぎて神社に持ち込めない人に向いています!
販売店に持ち込む
神棚や仏壇などを販売しているお店へ持ち込むことで、処分してもらえる場合もあるでしょう。神棚を新しく購入するのであれば、サービスで古い神棚を処分してくれるお店も多いです。
引き取った神棚は、しっかりと祈祷し処分してくれる業者もあります。購入したお店に問い合わせるとよいでしょう。購入したお店が引き取りを行っていないときは、近くの販売店で引き取りを行なっていないかインターネットや電話などで確認してみましょう。
販売店に持ち込む |
費用 |
20,000円~60,000円程度(サイズ・店舗による) |
不用品回収業者・遺品整理業者に依頼する
神棚以外にも不用品を処分したいという場合は、不用品回収業者や遺品整理業者に依頼するのが一番です。
電話やメール、問い合わせフォームから依頼ができますし、自宅に取りに来てくれるのでスムーズに神棚の処分がおこなえるでしょう。
引っ越しやリフォームなど、どうしても神棚を期日までに処分しなければならない場合や、神棚を動かすのが難しい場合などにはおすすめです。
費用については、業者によって異なるので複数社に見積もりを依頼するのが良いでしょう。安さだけを重視するのではなく、口コミなどの評判を確認するのも大切です。
遺品整理業者ですと、祈祷の依頼も可能な業者があります。祈祷やお清めもあわせて対処してくれる業者を探すとよいでしょう。
不用品回収業者・遺品整理業者に依頼する |
費用 |
1,000円程度~ |
神棚を処分する際にかかる費用はいくら?
神棚を処分する際にかかる費用の相場について確認しておきましょう。自治体でごみとして処分する際にかかる費用は、1,000円程度です。神棚に魂入れをしていて供養が必要な場合は、3,000円程度の費用がかかります。
そのまま処分するのは抵抗がある方は、神社でお焚き上げをしてもらうとよいでしょう。
神棚の処分費用 |
神社での処分・祈祷 |
玉串料(祈祷料)3,000円~10,000円程度、お焚き上げ3,000円~数万円程度(郵送するなら、手数料が別途かかります) |
神社での処分・どんど焼き |
3,000円程度 |
自治体にゴミとして出す |
可燃ゴミ代/粗大ゴミ代(500円~1,000円程度) |
専門業者による処分 |
20,000円~30,000円程度 |
販売店による処分 |
20,000円~60,000円程度(サイズ・店舗による) |
不用品回収業者・遺品整理業者による処分 |
3,000円程度~ |
不用品回収業者・遺品整理業者の場合は、他に不用品・遺品とまとめて処分する際は、まとめて回収してもらえるパックプランがあったりもします。
神棚を新調するタイミングは?
「あのタイミングで神棚を処分しておけば良かった」「神棚を処分するには、まだ早すぎる時期だった」
そんな後悔を抱かないためにも、適切な神棚を処分するタイミングを紹介します。引っ越しに伴った買い替えや、老朽した神棚の買い替えなど様々です。
また、神棚を撤去したいという人もいるでしょう。引越し先が狭くなるのでたまに神社に行きお参りするくらいにしたいという方もいるのではないでしょうか。
汚れや傷みがある時
神棚というのは、神様のいる場所として大切にされるべきものです。そんな神棚が汚れていたり、傷んでいたりするのは良い状況とは言えません。
神棚を購入してから長い月日が経ち、汚れや傷みが目立つようなら買い替えを検討するのが良いでしょう。
神棚の素材は無垢材である場合が多いです。そのため、設置しているのがキッチンだと傷むスピードがはやまってしまう恐れがあるので注意してください。
「大体どれくらいの月日が経過したら、汚れや傷みが出始めるのだろうか」と疑問に思う人もいるでしょう。おおよそではありますが、購入してから5年以上経過すると、傷みが目立ちだします。
気になるようであれば、神職の人にどのくらいで神棚を新しくするのが良いのか尋ねてみるのがおすすめです。
引っ越しやリフォームをする際、今まで飾っていた神棚を一新するのも良いでしょう。新しい家になるのだから、神様が宿るところも新しくする、という考えで神棚の新調をおこないます。
見た目には劣化していないように見えたとしても、汚れや傷みがじわじわ滲んでいる場合もあります。
神棚を購入して5年以上経っているのなら、引っ越し・リフォームと同タイミングで古い神棚は処分してしまうのもおすすめです。
気持ちを切り替えたい時
「最近、悪いことが重なっている」「気持ちが沈みがち」
そういう時に、古い神棚を処分して新しい神棚へ買い替えるのもタイミングとしてはおすすめです。
気持ちを一新するための切り替えポイントとして、神棚の処分・新調を考えてみるのも良いでしょう。
式年遷宮の開催時
正殿・殿舎を造り替えて新しいご社殿へ神様にお還りいただくというお祭りが、20年に一度、三重県にある伊勢神宮にて開催されます。
神様のいる場所はいつも清浄にしようという考えのもと、この時期に神棚を新しいものにする人は多いです。
神棚を処分する時の注意点
神棚を処分する際、ぜひ気を付けておいてほしいポイントについてお伝えします。
神棚を処分する時の注意点
- 魂入れしているかどうか
- 感謝の気持ちを忘れず綺麗に
- 取り外しが難しいなら無理して自分で処理しない
魂入れをしているかどうか
神様は、お札に宿っているという考えがあります。そのため、神棚には魂が宿っていないというのが基本的な考え方です。しかし、神棚を購入した時に魂入れの儀式をおこなっている場合は話が別です。
もしも処分したいと思っている神棚を購入した時に魂入れの儀式をしてもらっているのであれば、神社で祈祷・お焚き上げをしてもらいましょう。
魂入れの儀式を執り行っていないのであれば、可燃ゴミとして排出したり、不用品回収業者に処分を依頼したりしても問題ありません。
魂入れをしたか、していないかわからない場合は、お焚き上げをしてもらうのが良いでしょう。
感謝の気持ちを忘れず綺麗に
「もう処分するから」といって、神棚をぞんざいに扱ってしまうのは禁物です。
神棚を処分する時には、これまでの感謝をこめてホコリを丁寧に取り除き、できるだけ汚れを取り除くようにしましょう。神様への感謝を忘れないのが重要です。
取り外しが難しいなら無理して自分で処理しない
家庭によっては、高い場所に神棚を設置していることもあるでしょう。高所に神棚があるなら、自分で取り外しが難しい・危険をともなう恐れがあります。
無理に自分で取り外そうとして怪我をしてしまわないよう、取り外しまで対応してくれる業者などに依頼するのがベストでしょう。専門業者や不用品回収業者・遺品整理業者などであれば、高所に設置してある神棚の取り外しも請け負ってくれます。
神棚や神具の処分なら日本不用品回収センターへ
神棚や神具をまとめて処分したい方は日本不用品回収センターにお任せください。「神棚と不用品をまとめて処分したい」「不用品の量がどれくらいになるかわからない」といった場合でも問題ありません。
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神棚の処分に関するよくある質問
神棚の処分に関してわからないことも多いでしょう。
費用やタイミングなどよくある質問をまとめて紹介します。
神棚の種類によって捨て方は変わる?
神棚は魂が入っているか、入っていないかで処分方法が変わります。魂が入っている神棚は魂抜きをする必要があります。
魂が入っていない神棚は粗大ゴミとして処分することが可能です。
ホームセンターで神棚は処分できる?
現時点で神棚を処分できるホームセンターはありません。
カインズやコーナンで商品を購入すると、同等の商品を引き取ってもらえるサービスがありますが、神棚は対象外のようです。
ただし、店舗によって対象品目が異なるので、気になる方はお近くのホームセンターに確認してみましょう。
参照:カインズ
神棚の処分のまとめ
神棚の処分タイミングや5つの処分方法、注意点などについて細かく紹介しました。どの方法で処分するのが良いかは、神棚のサイズやタイミングなどによって変わります。
注意点でもお伝えしたように、魂入れの儀式をおこなっていない神棚本体には神様は宿っていません。ですから、絶対に神社へ持って行かなければならないというわけではないので安心してください。
神棚は自治体にゴミとして出し、お札だけ神社へ返納する・神社で一応祈祷してもらう・不用品回収業者に依頼するなどの方法があります。状況に応じてベストな選択肢を選びましょう。
神棚の処分について知りたい方は、この記事をぜひ参考にしてください。神様が宿る場所として、神棚を処分する際には感謝の気持ちをこめるようにしましょう。
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