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水銀灯を安全に処分する3つの方法!見分け方や処分費用を詳しく解説

水銀灯を安全に処分する3つの方法!見分け方や処分費用を詳しく解説

2020年から開始された規制により、水銀が使用された水銀灯は製造や輸入が中止され、順次安全なLEDへの切り替えが進められています。

水銀は適切な処理方法が必要なため、処分する際も分別や注意が必要です。

今回は、水銀灯の処分方法を3つに分けて解説します。処分にかかる費用や、処分に関する注意点についても紹介しますので、水銀灯を処分する際は参考にしてください。

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水銀灯とは?

水銀灯とは?

ガラス管内の水銀蒸気の放電によって光る仕組となっているのが水銀灯です。

主に工場や街灯、学校の体育館などに使用されていますが、一般家庭で使用している蛍光灯にも水銀が使用されているものがあります。

不用品回収水銀灯

処分する際に水銀が流出しないように廃棄する必要がありますので、お手元の照明を処分する際は水銀が使われているものかどうか確認しておきましょう。

水銀が使われている照明の種類見分け方を紹介しますので、参考にしてください。

水銀灯の種類

水銀灯と一言でいっても、低圧水銀灯や高圧水銀灯など様々な種類があります。

照明を処分する際は水銀を使用しているものかどうか、事前に確認しておきましょう。

水銀灯には、大きく分けて下記のようなものがあります。

主な水銀灯
  • 高圧水銀灯
  • 低圧水銀灯
  • メタルハイドランプ
  • 高圧ナトリウムランプ
  • 低圧ナトリウムランプ
  • バラストレスランプ
  • 家庭用の蛍光ランプ
  • HIDランプ

水銀灯の見分け方

家庭用の蛍光灯でも水銀が使用されているものは、自治体の指示に従って適切に処分する必要があります。

水銀が使われている蛍光灯の場合、「FL20SS」「FCL30EX-N/28」のように、品番が「F」「EF」から始まりますので、品番を確認しましょう。

HIDランプの場合は、MT150FE-W、HF400Xなど品番が「B」、または「N「M」「H」から始まります。

工場などで使用される業務用の水銀灯の品番の最初の文字は「H」で始まるものが多く、メタルハイドランプの場合は「M」「HQI」「CDM」などで始まります。

 

産業用HIDランプ「M」「H」「P」「S」「U」などから始まる

水銀灯の品番による見分け方
家庭用の照明 蛍光灯ランプ 「F」「EF」で始まる
HIDランプ 「B」「N」「M」「H」で始まる
低圧放電ランプ 「G」「Q」「U」で始まる

海外製品などは当てはまらないケースもありますので、あいまいな場合は製造メーカーに問い合わせてください。

 

水銀灯を処分する方法3選

水銀灯の処分方法

水銀灯を処分する方法を3つに分けて解説していきます。一般家庭用の蛍光灯と、事業所で使用している水銀灯では処分方法も異なりますので、状況に合わせて適切な方法で処分してください。

水銀灯を処分する方法3選
  • 自治体の指示に従って処分する
  • 産業廃棄物処理業者に処分を依頼する
  • 不用品回収業者に依頼する

自治体の指示に従って処分する

一般家庭で使用されている蛍光灯にも水銀が使用されているものがあります。水銀灯については自治体ごとにルールが定められていますので、規定に従って分別、処分してください。
自治体によっては、水銀が使用されている蛍光灯・体温計などの水銀を含む製品を回収する回収ボックスが設置されています。大型の蛍光灯などは連絡すると訪問回収してもらえる場合もあるので、お住まいの地域の規定を確認しましょう。

東京都練馬区では、水銀を使用した製品は他の廃棄物と区別して回収されています。収集職員に直接手渡しする、もしくは清掃事務所まで直接持ち込んでください。

大阪府大阪市では、蛍光灯の回収ボックスが設置されています。環境事業センターなどの窓口でも回収を受け付けていますので、受付時間内に持ち込むことで適切に処理してもらえます。
破損防止のため紙箱に入れる、もしくは新聞紙に包んで渡しましょう。

自治体で処分するメリット・デメリット
【メリット】
無料で処分する
自治体によっては訪問回収してもらえる
【デメリット】
自治体によってルールが違うので、処分方法を確認する必要がある
家庭用の蛍光灯に限る

産業廃棄物処理業者に処分を依頼する

オフィスや工場など事業用として使用していた水銀灯は産業廃棄物の区分になりますので、自治体では処分できません。

産業廃棄物収集運搬業者の許可を取得している業者へ処分を依頼する必要があります。

2017年の法改正に伴い、水銀は「水銀使用製品産業廃棄物」として分類されることになりました。

2017年以前から産業廃棄物を取り扱っている業者であれば変更許可が不要ですが、それ以降に産業廃棄物収集運搬業者の許可を得た業者は、産業廃棄物の種類に「水銀使用製品産業廃棄物」「水銀含有ばいじん等」の処分許可が必要です。

水銀灯の処分を依頼する際は適切に処分してもらうためにも、「水銀使用製品産業廃棄物」の許可を得ているかどうか、もしくは2017年以前から取り扱っているのか確認してから依頼しましょう。

各自治体では、水銀使用製品産業廃棄物の処分業者名簿を公開していますので、そちらを参考にして選ぶことができます。

産業廃棄物処理業者に依頼するメリット・デメリット
【メリット】
適切に処分してもらえる
【デメリット】
処分費用がかかる
依頼できる業者が限られる

不用品回収業者に依頼する

蛍光灯の他にも不用品が多数あるなら、まとめて回収してくれる不用品回収業者の利用が便利です。不用品回収業者の中には産業廃棄物収集運搬業者の許可を得ている業者もあり、そういったところであれば事業所で使用していた水銀灯の回収も依頼できます。

不用品回収業者は連絡したその日に回収に来てくれる業者も多いので「急いで回収して欲しい」といった時にも頼りになります。

不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット
【メリット】
あらゆる不用品をまとめて処分できる
即日回収してもらえる
【デメリット】
処分費用がかかる
一部悪質な業者がある

水銀灯を処分する費用は?

水銀灯の処分費用

一般家庭用の蛍光灯を自治体で処分する場合、費用はかかりません。事業所などで使用していた水銀灯を処分する場合、下記の費用がかかります。

 

水銀灯を処分する時の費用相場
産業廃棄物収集運搬業者
(水銀使用製品産業廃棄物)
直管型 1㎏あたり 200~300円
直管飛散防止型 1㎏あたり 400円前後
リング型や電球型 1㎏あたり 200~500円前後
HIDランプ 1㎏あたり 300~500円前後

ランプの種類によっても処分費用は異なります。水銀灯の中でもHIDランプは処分費用が比較的高めです。

不用品回収業者で処分を依頼するなら、定額プランが利用できます。「軽トラック載せ放題プラン」であれば、軽トラックに載せられるだけの不用品を10,000~20,000円で処分してもらえます。
業者によって価格が大きく違いますので、お得に利用するためには複数の回収業者から見積もりを取り、比較するのがおすすめです。

 

水銀灯を委託処分する際の流れ

水銀灯処分流れ

ここでは水銀灯を委託処分する際の流れを説明します。

水銀灯を処分するには下記の5つのステップで行う必要があるので確認してください。

STEP.1
1.排出する水銀使用製品産業廃棄物の情報を把握する
まずは処分したい水銀使用製品産業廃棄物の種類や数量、性状などを確認しましょう。

水銀灯だけではなく安定器にも有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)が含まれていることがあるので合わせて確認しておく必要があります。

誤ってPCBが外に漏れだすと人体に悪影響を及ぼすため、水銀灯に関連する廃棄物の処分は慎重に行いましょう。

情報がわからない場合は、平板に銘柄や名称を記したプレート型の銘板とよばれるものに記載されていることがあるので調べてみて下さい。

STEP.2
2.処理業者を選ぶ
次に処理業者を選びましょう。

水銀灯を処分するには必ず水銀使用製品産業廃棄物の収集や運搬などの許可を受けた業者でなければ法律違反の対象になってしまうので必ず確認する必要があります。

また、処理業者の廃棄物処理許可の範囲や能力の確認も行いましょう。

問題ないようであれば見積もりの依頼を行います。

STEP.3
3.委託契約を締結する
依頼を行うと、書面による契約を行う必要があります。

水銀使用製品を処分するには、収集運搬業者や処分業者に対して適切な情報提供が必要です。

情報提供のためのシートをWDSといいます。

適切な情報提供を行うために必要なものなので、どのように記載したらいいのかわからない方は下記のダウンロードシートを参考にしてください。

廃棄物データシート(WDS)のダウンロード(EXCEL)

廃棄物データシート(WDS)のダウンロード(PDF)

廃棄物データシートの記載方法のダウンロード(PDF)

参考)一般社団法人日本照明工業会

STEP.4
4.産業廃棄物管理票(マニフェスト)の交付を行う
産業廃棄物の種類の欄に、水銀使用製品産業廃棄物が含まれていることを記載します。

数量もあわせて記載するようにしましょう。

STEP.5
5.帳簿を保管する
契約が終わったら、後から廃棄物の性状の変更時に必要になる可能性があるため、契約書と管理票等帳簿書類は必ず保管しておくようにしましょう。

水銀灯の処分に関する取扱い方法

水銀灯取り扱い方法

ここでは水銀灯の処分に関して定められている取り扱い方法について紹介します。

適切に処分を行わなければ、法律違反となるので水銀灯の分別を始める前に必ず目を通してください。

法改正により最大限の配慮をしながら廃棄を行う必要がある

水銀は2017年8月に「水銀による水俣条約」が締結されたことにより、水銀の取り扱い方法について法改正が行われました。

「水銀使用製品産業廃棄物」「水銀含有ばいじん等」というカテゴリが加わったことにより、今までよりも厳しい基準で廃棄する必要があります。

水銀が人や環境に影響を及ぼさないように、他の廃棄物よりも基準に基づいた処分を行わなければならないため、水銀灯は他のごみとは分けて取り扱わなくてはなりません。

処分するには「水銀使用製品産業廃棄物」の分類の処分許可を持つ業者に委託して処分を進めていきましょう。

「水銀使用製品産業廃棄物」の処分許可をもつ業者に依頼する必要がある

水銀灯を適切に処分するためには、「水銀使用製品産業廃棄物」や「水銀含有ばいじん等」を取り扱うことを明記している業者を選びましょう。

情報が明記されていなかった場合は、直接問い合わせて廃棄を取り扱っているか確認してから依頼を検討することをおすすめします。

委託契約の書面に必要事項が明記されている必要がある

水銀灯を廃棄する際には業者と書面を交わす必要があります。

契約書に「水銀使用製品産業廃棄物」「水銀含有ばいじん等」が明記されているかを確認しましょう。

委託契約が締結されたあとは、他の産業廃棄物と混合しないように区別して収集や運搬が行われるため、水銀灯を処分する際は他のごみとは別にして保管する必要があります。

割れると水銀が飛散する危険性があるので、作業は慎重に行いましょう。

水銀灯を処分する時の注意点

水銀灯を処分する時の注意点

水銀灯を処分する際、そのまま水銀が排出されると環境汚染につながります。

人体にも「水俣病」などの健康被害をもたらす恐れがあるため、処分する際は適切な処理が必要です。

2017年には「水銀による水俣条約」という条約が締結され、水銀の基準が厳しくなりました。

処分する際にもその他廃棄物と混同しないよう規制が設けられていますので、処分する際は下記の点に注意してください。

水銀灯を処分する際の注意点
  • 他の廃棄物と分けて保管しておく
  • 割れないように注意する

他の廃棄物と分けて保管しておく

水銀は特別な処理が必要ですので、他の廃棄物と分けて収集、運搬されます。他のゴミと混同することなく分別されるよう、区別して保管しておいてください。

割れないように注意する

水銀灯を割ってしまうと、内部にある水銀が飛散してしまいます。

処分する日時まで、割れないように気を付けて保管してください。

購入時に入っていた箱に入れる、もしくは厚紙や新聞紙で包んでおきましょう。

万が一割れてしまっても家庭用の蛍光灯であれば人体に影響はほとんどありませんが、手で水銀に触れないよう速やかに処理します。

破片でケガをしないようにも気を付けてください。

集めた破片は厚紙などに包み、袋に入れておきます。

危険物であることがわかるよう「キケン」と表示する必要がある自治体もあります。

水銀灯の処分なら日本不用品回収センターにお任せください!

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水銀灯の処分なら、日本不用品回収センターにお任せください。水銀を安全に回収し、適切な処分方法で処理いたします。

その他分別がわかりにくい品や、自治体で回収してくれない製品などもまとめて回収いたします。

即日回収に対応していますので、お電話いただいたその日に回収に伺います。最短30分で駆けつけますので、まずはご相談ください。

SS~LLまで幅広い定額プランをご用意していますので、無駄なくお得に利用していただけます。

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水銀灯を処分する方法|まとめ

水銀をそのまま排出すると環境汚染や健康被害の原因になる恐れがあるので、水銀を使用している水銀灯は他の廃棄物とは区別し、割れないように保管しておきます。

水銀灯はすでに製造や輸入を中止しているので、順次環境にやさしいLED照明に切り替えていきましょう。

一般家庭で使用する蛍光灯であれば、自治体で回収してもらえます。

各自治体によって回収方法に違いがありますので、お住いの地域のルール従って処分してください。

事業所で使用していた水銀灯は、産業廃棄物の区分になるため、自治体では回収されません。

産業廃棄物収集運搬業者の許可を持つ業者に処分を依頼してください。

不用品回収業者の中にも、産業廃棄物収集運搬業者の許可を取得している業者があります。

即日対応など急いでいる時もスピーディーに回収してもらえますので、「急いで回収して欲しい」「他にも多数不用品があってまとめて回収して欲しい」といった時に非常に便利です。

日本不用品回収センター宮本隊長執筆者
回収隊長|宮本
日本不用品回収センターのスタッフであり、不用品回収や引っ越しに伴う粗大ゴミ回収サービスのプロフェッショナル。さまざまな現場で培った豊富な経験を活かし、不用品回収や収納ノウハウを中心とした記事執筆を行っている。
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会社情報

住所:東京都世田谷区駒沢1-13-12

代表者名:後藤真之介

古物証許可:第451910009933号

産業廃棄物収集運搬業許可証:第13-00-239927号

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