使い捨てカイロの捨て方！未使用のカイロや自治体ごとに異なる捨て方について解説

最終更新日：2024/11/23

ゴミ収集車や処理施設で発火事故が起こる可能性もあるため、発熱物を処分する際には注意が必要です。使い捨てカイロも熱を発するアイテムなので、捨て方が気になりますよね。
普通に燃えるゴミとして処分できるのでしょうか。

この記事では、使い捨てカイロの処分方法を解説します。新品の場合の処分方法や、処分時の注意点、意外と知らない再利用の方法についてもまとめています。
自治体ごとの処分方法も具体的な例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

使い捨てカイロを処分する際の注意点

使い捨てカイロを処分する際の注意点をまとめました。安全に処分する際にも、分別ルールを守り、冷めるのを待ってから処分しましょう。

自治体によって処分方法は異なる

使い捨てカイロの中身は、塩化ナトリウムや活性炭、バーミキュライトの他、鉄粉が使われています。使い終わったら燃えないゴミで捨てるイメージもありますが、鉄粉を含むため不燃ゴミとして収集する自治体も意外と多いです。

分別方法は市区町村によって違うので、お住まいの自治体のゴミの分別ルールを確認してから処分しましょう。「自治体ごとの使い捨てカイロの処分方法」でも、自治体ごとの処分方法の一例をご紹介しています。

冷め切ってから捨てる

熱のあるカイロをゴミ箱に入れると、他のゴミと反応して発火する可能性もないとは言えません。完全に冷めたのを確認してから捨ててください。

製品にもよりますが、カイロの発熱持続時間は10〜20時間ほどです。完全に冷ますには、発熱持続時間プラスもう数時間見ておいてください。

カイロの発熱持続時間の目安
貼るタイプ	14時間ほど
貼らないタイプ	20時間ほど
ミニサイズ	10時間ほど
靴用	8時間ほど

「使い捨てカイロの再利用方法」も紹介しますので、再利用できないか検討してみてください。

未使用のものは開封してから捨てる

未使用のものは、外装を開封して発熱させ、冷めるのを待ってから処分しましょう。期限が切れているものは発熱するまで時間がかかるので、数時間放置して様子を見てください。

未開封のものが大量にある場合は、使用期限内ならメルカリやラクマといったフリマアプリで売却するのも手です。「普段からカイロをよく使う」という人に譲るのも良いでしょう。

「すべて開封して冷ます」というのが手間に感じるなら、未開封のまま業者に回収してもらうといった方法もあります。「使い捨てカイロの正しい捨て方」もあわせて参考にしてください。

不織布を破って中身を出さない

活性炭や鉄粉は細かい粒子状になっているので、不織布を破ると散乱してしまいます。回収が困難なだけでなく、錯乱した粉塵は呼吸器に悪影響を及ぼす可能性もあります。

また、鉄粉は水に触れると反応し、熱を発する特性があるため、ほかのゴミに含まれる水分と反応する可能性も。袋は破らず、そのまま捨ててください。

使い捨てカイロの正しい捨て方

使い捨てカイロを処分する方法をご紹介します。基本的にはゴミの日に出して処分しますが、不用品回収業者に依頼するといった方法もあります。

状況に合わせて、処分方法を選んでください。

自治体の分別ルールに従ってゴミの日に出す

使い終わって冷めた状態のカイロは、自治体の分別ルールに従って可燃ゴミ、もしくは不燃ゴミとして処分します。未開封のカイロは、一度発熱させて冷めてから処分してください。
 

不用品回収業者に依頼する

未使用品が大量にあると、すべて開封して冷ますのも大変です。使用期限内ならフリマアプリで売却もできますが、使用期限が切れているとなると、そうもいきません。

処分の手間を省きたいなら、不用品回収業者に引き取ってもらうのも手です。カイロ以外にも処分したいものがあれば回収してくれるので、断捨離や大掃除の片付けに向いています。
自治体では回収していないタイヤやピアノなども回収できるので、処分に困っているものがあればこれを機に回収してもらいましょう。

悪質な業者にご注意を

不用品回収業者の中には、残念ながら悪質な業者も紛れています。「無料で回収します」と宣伝しながらトラックを走らせている業者は、ほとんどが違法な業者です。

トラックに載せた途端、威圧的な態度になり高額な費用を請求されるといった被害が発生していますので、声をかけないでください。適切に運営している不用品回収業者は、街中を徘徊しながらアナウンスするような営業は行いません。
ホームページを確認し、会社情報や連絡先がきちんと把握できる業者を利用しましょう。

自治体ごとの使い捨てカイロの処分方法

カイロの分別は、地域によって不燃ゴミになる場合と、燃えるゴミになる場合があります。一部の地域の例をご紹介しますので、参考にしてください。

杉並区

東京都杉並区では、使い捨てカイロ・エコカイロ共に不燃ごみとして処分します。中身の見える袋に入れ、収集日に出してください。

参考：杉並区のゴミの仕分け方についてはこちら

江戸川区

東京都江戸川区では、燃やさないごみです。中身の見える袋に入れて、収集日に集積所へ出しましょう。

参考：江戸川区のゴミの仕分け方についてはこちら

世田谷区

東京都世田谷区では、使い捨てカイロを不燃ごみとして扱います。90L以下のふたつきの容器、もしくは透明・半透明の袋に入れて出してください。

参考：世田谷区のゴミの出し方についてはこちら

横浜市

神奈川県横浜市では、カイロを燃やすごみとして処分します。中身がはっきりと確認できる袋に入れて、収集日に集積所へ出してください。
カイロの外装は、プラスチック製容器包装に分別します。

参考：横浜市の分別方法はこちら

川崎市

神奈川県川崎市では、普通ごみとしてカイロを収集します。ふた付きのポリ容器、もしくは透明・半透明の袋に入れて収集日に出してください。

参考：川崎市の分別方法はこちら

使い捨てカイロの再利用方法

使い終わったカイロは捨てるしかないように思いますが、実はさまざまな再利用方法があります。鉄粉や活性炭、バーミキュライトの特製を活かす活用法をご紹介しますので、参考にしてください。

消臭剤として

カイロには消臭効果のある活性炭が含まれています。鉄粉にも嫌な匂いを吸収する効果があるので、消臭剤として使用できます。

不織布の袋のまま、靴の中や下駄箱など匂いが気になるところに置いておきましょう。匂いが取れなくなってきたら、カイロを交換してください。

除湿剤として

カイロに含まれるバーミキュライトには除湿効果があり、クローゼットに置いておくと余分な湿気を吸収してくれます。

湿気を含んで重たくなれば、カイロを交換してください。そのまま放置すると、カビの原因となります。

肥料として

「使用後は、土壌改良剤として使用できます」といった表示のあるカイロなら、使った後に肥料にできます。庭や鉢植えの草木に散布する、もしくは土に混ぜ込んで使用してください。

活性炭が根の成長を促進し、バーミキュライトが水分や栄養素を保持してくれます。鉄粉や塩化ナトリウムの含有量が多いものは肥料に適さないので、パッケージの記載を確認してからお使いください。

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まとめ

使い捨てカイロを捨てるときは、冷めたのを確認してから処分しましょう。未開封のものも、一度開封して発熱させ、冷めてから処分します。

カイロには鉄粉が含まれています。燃えるゴミになる自治体と、燃えないゴミで回収する自治体があるので、お住まいの地域の分別ルールを確認してください。

除湿剤や消臭剤として、再利用するといった方法もあります。カイロ以外にも処分品が多数あれば、まとめて回収できる不用品回収業者の利用も検討してください。