自治体で回収できないゴミや、重たくて運べない大型家具も楽々回収してくれる不用品回収業者。複数の不用品を一括で処分するなら「粗大ゴミ積み放題」のような定額プランの利用がお得です。
ですが、実際に利用した方からは「思っていたより高額な料金を請求された」「トラックの荷台が空いているのに載せてもらえない、積み放題は嘘」といった声も上がっています。実は不用品回収業者の中には悪質な業者もあり、利用する業者選びには注意が必要です。
今回は、粗大ゴミ積み放題の利用について、トラブルの事例を紹介しながら、被害に遭わないための業者選びのポイントを解説します。
粗大ゴミ積み放題が嘘といわれる原因とは?
粗大ごみの処分や不用品の片付けにあたって、おすすめの方法を検索していると「粗大ごみ 積み放題 嘘」のキーワードを頻繁に目にするでしょう。
積み放題で不用品を処分できれば最適と思われる方もいるでしょうが、ここでの積み放題の言葉には真の意味が隠されています。
以下では「粗大ごみ積み放題」が嘘だといわれている原因を紹介していきます。
整理しつつ積み込めるわけではない
はじめに、粗大ごみ積み放題といっても、すべての粗大ごみを「整理しながら積み込めるわけではない」ことを理解しておきましょう。
粗大ごみの処分では、依頼をした方の「家屋・建物内」の不用品を回収することが目的であり、トラックに整理しながら積むことではありません。
加えて、依頼者自身が粗大ごみを積み放題で処分するのではなく、回収担当者が粗大ごみを積めるところまで積む処分方法が粗大ゴミ積み放題です。
回収担当者によっては粗大ごみを積み込む経験が浅く、回収時間に限りがあれば想定よりも積めない可能性もあります。
業者によっては、積み込みを甘くしてわざとトラック台数を増やす手口も少なくありません。積み放題ではありますが、自分の意思で大量に粗大ごみを処分できない点には注意してください。
ゴミ屋敷清掃と不用品回収は別料金
不用品回収と合わせてゴミ屋敷の清掃も粗大ごみ積み放題で済ませたいところですが、両者は費用面を考慮すると全くの別物です。
不用品処分は、指定の不用品を数点ほど回収するだけで終了ですが、ゴミ屋敷清掃ではそうはいきません。
単純なごみ搬出作業や仕分け、屋内清掃などいくつかの作業を同時で進めるため、費用が非常に高いです。
作業自体も作業担当者次第なので、作業時間の延長や作業工程の追加を含めて法外な金額請求になることもあります。
不用品回収とゴミ屋敷清掃を依頼する場合、事前見積もりやパック料金を活用して費用に細心の注意を払いましょう。
軽トラックに積み込める大きさは3㎡
積み放題で頻繁に使用される軽トラックの荷台は約3平米であり、3㎡(平方メートル)が軽トラックに積み込める大きさです。
3㎡は、単純計算で1m×1mの正方形が3つ分のサイズほどしかありません。
また、車両法では軽トラックに積み込める高さは4.1mですが、安全面から1m前後が現実的な高さです。積み込み可能な粗大ごみは、計算上では3立米(立方メートル)であり300kgになることがお分かりいただけるでしょう。
どれだけ粗大ごみ積み放題を喧伝していても、実際のサイズ感を理解すると決して大きくはないので注意してください。
3平米と3立米の違いに注意
多くの方が見落としがちですが、「3平米と3立米」の違いには十分気をつけてください。
積載目安が平面換算の3平米の場合、粗大ごみを高く積み上げることなく平置きのみでトラック一台分と設定されているでしょう。
これは通常の軽トラックの2分の1ほどしかなく、積み放題というには少々偽りがあります。
一方で、立体換算の3立米は高さも込みで粗大ごみを積み込んでもらえる可能性が高いです。
両者は混同しやすく多くの方が引っかかりやすいため、十分に注意をし、悪徳業者に騙されないようにしましょう。
粗大ゴミ積み放題のトラブル事例
実際にあった、粗大ゴミ積み放題でのトラブルの事例をご紹介します。
粗大ごみの積み放題に隠された嘘や偽りには注意が必要ですが、積載に関わる部分に加えて金額でのトラブルが多いのも事実です。
法外な金額請求などのトラブルに遭わないように、事前に確認しておきましょう。
広告の内容と請求された金額が違う
最初に紹介するのは、チラシに記載されていた金額と実際に請求された金額が違うというものです。
「軽トラック積み放題1万円」という広告を見て申し込みました。実際に家まで来てもらい見積もりをお願いしたところなんと「7万円」と言われてしまい…。
退去日が迫っているので仕方なくお願いしましたが、事前に相見積もりをして比較してから頼むところを決めたらよかったなと後悔しました。
インターネットやチラシの広告などは、無許可の業者によるものも多数あります。中には「無料回収します」と宣伝しながら街中をトラックで走る業者も見られますが、会社名や所在地がはっきりわからないようなところへは依頼しないようにしましょう。
契約するまで居座られる
契約するまで居座られるといった被害もあります。
見積もり後、思っていたより金額が高かったのでお断りしたところ、長々と粘られて帰ってくれず…。その後だんだん口調が荒くなってきて怖くなり、どうにもならないので契約してしまいました。
作業員の態度が悪く、威圧的な態度で契約を迫られるケースもあります。断りたい場合は契約を進めず、身の危険を感じるようであれば警察への通報も視野に入れてください。
事前の説明と料金が違う
一番の多い被害が、事前に聞いていた金額と請求された金額が違うというものです。
金額を確認したところ「この量だと4万円ほどですね」とのことだったのでそれならと思い、お願いしました。
ところが荷物を積むたびに追加費用を請求され、最終的な請求額が30万を超えることに。手元に現金がないので一度帰ってもらいましたが、これって支払わないといけないのでしょうか。
積み込み作業中に、説明されていない費用が次々と上乗せされるといったトラブルも報告されています。事前に聞いていない高額な費用を請求された場合、その場では支払わず消費者センターに相談してください。
トラブルに遭わないために注意しておきたいこと
不用品を処分する際には様々な費用が発生しますが、それが適正であるか判断するのは難しいですよね。相場から外れた不当な費用を請求されないよう、料金の相場や追加費用が発生するケース、事前の見積もりについて知っておきましょう。
料金の相場を知っておこう
不当に高額な費用を請求されていないかどうか判断するために、まずは料金の相場を知っておくことが大切です。
「2tトラック積み放題」に使用される2tトラックには平ボディータイプと箱型タイプがあり、積み込める量や利用料が異なります。屋根のある箱型に比べ、屋根のない平たい荷台である平ボディーだと上に積み上げられないため「思ったよりも載せられなかった」といったケースもあります。
粗大ゴミ積み放題の料金相場
|
軽トラック積み放題 |
1R |
30,000〜50,000円 |
2tトラック載せ放題(平ボディー) |
1LDK・1DK |
50,000〜70,000円 |
2tトラック載せ放題(箱型) |
2LDK・2DK |
60,000〜80,000円 |
広告などでは「軽トラック積み放題」プランは1万円以下で表示されている業者も多いですが、基本の料金にプラスして階段の作業費用や人件費、家電の取り外し費用などがかかります。駐車スペースから建物までが離れているようなケースも、追加で作業費用が発生する可能性があります。
処理するのが難しいものの引き取りを依頼する場合は別料金になる場合もあるため、実際に支払う料金は3〜5万円になるケースがほとんどです。
事前に別料金になる品目がないか確認
処理が困難な製品の引き取りを依頼した場合、別料金となる可能性があります。処分にリサイクル料金が必要な小型家電リサイクル法対象の製品(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)や、コイルが入ったソファーやマットレスは別途費用を設定しているところも多いです。
請求金額を聞いて困惑することのないよう、回収する品の中に別料金扱いになるものがないか確認しておくと良いでしょう。
別料金に設定されていることが多い品目
- テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- エアコン
- マットレス
- ソファー
- 重量のあるタンスやマッサージチェアなど
必要な作業がプラン内に含まれているかチェック
業者によって積み放題プランに含まれている作業に差があるため、プラン内のサービス内容を確認しておいてください。車両費用や搬出作業はプラン内に含まれているケースがほとんどですが、エアコンや洗濯機のように処分するのに取り外しが必要な家電は、別途作業費用がかかる可能性があります。
「階段料金は2Fまで」「スタッフは2名まで」といったように、人件費や階段作業がある程度含まれている業者もあり、その範囲で作業が終わる場合は追加で料金は発生しません。
追加で発生する作業内容の一例
- 冷蔵庫・洗濯機の取り外し
- スタッフ増員
- 階段作業
- 吊り下げ費用
- 即日料金
- ソファー
- 重量のあるタンスやマッサージチェアなど
見積もりは必ず書面でもらっておく
回収予定の品や作業内容によって料金は変動するので、事前に必ず見積もりを依頼しましょう。作業後もしっかり証拠として残せるよう、見積もりは口頭ですまさず、必ず書面でもらうようにしてください。
口頭で「〇〇円くらいですね」と聞いていても、証拠がなければ簡単に覆されてしまい、不当に高額な金額を請求される可能性もあります。見積もりの内訳についても必要のない作業費用が含まれていないかチェックし、追加で費用がかかることはないか確認しておきましょう。
トラブルに遭わないためには
「言った言わない」のトラブルを防ぐためには、やり取りの証拠を残しておくのも効果的です。事前の電話のやり取りの中で不安を感じるようであれば、ボイスレコーダーやアプリを活用して通話を録音できます。
メールで問い合わせた場合は、取引が終わるまで履歴をきちんと残しておきましょう。
粗大ゴミ積み放題の業者を選ぶときのポイント
粗大ゴミ積み放題といったサービスは、適正に運営している業者を利用した場合は非常に便利なサービスです。安心して利用するために、業者を選ぶ時にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
自治体の許可を得ている業者に依頼する
一般家庭から出る不用品の回収や運搬には「一般廃棄物処理業の許可」や「市区町村からの委託」が必要です。法外な費用を請求したり、強引に契約を迫ったりするような業者は、ほとんどが無許可で営業しているので、積み放題プランを利用する際には、自治体の許可を得ているかどうか確認してから依頼してください。
許可を得ている場合は、ホームページの会社概要に「〇〇市 一般廃棄物収集運搬許可 第〇〇号」といった記載があります。
事前の見積もりでスタッフの対応をチェック
事前の見積もりの際は、書面ではもちろんスタッフの対応をチェックしておきます。荒い口調で契約を迫ってきた場合は応じず、はっきり断ってください。
身の危険を感じるなら、消費者センターや警察に相談しましょう。
質問に対して曖昧な返事をしてくる場合も要注意です。わからないままにしておくと、のちに金額を訂正されたり追加料金を請求される可能性があります。
問い合わせに対して明確な返答をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
極端に相場から外れていれば要注意
相場より費用が高すぎるところはもちろん、安すぎる業者も注意が必要です。不用品を適切に回収・処分するためには人件費や車両費用、処分費用などある程度の費用がどうしてもかかります。
作業ごとに追加の費用を請求される可能性が高いため、料金設定が低すぎるところも避けておくのが無難です。
料金設定が相場から外れるほど安い場合は、適切に不用品を処分せずに不法投棄している恐れもあります。
事前に口コミ調べておく
ネットで口コミによる評判を調べておくと、実際に利用した方の声を聞くことができます。ネットの情報を全て鵜呑みのするのは危険ですが、悪質な業者はやはり低評価が目立つので、そういった業者の利用は避けておくのが安心です。
口コミは、SNSやGoogle、ホームページのお客様の声などでチェックできます。その他にも、不用品回収業者の比較サイトなどを参考にするのも良いでしょう。
トラック積み放題プランのご利用は日本不用品回収センターまで!
トラック積み放題プランの利用をお考えなら、日本不用品回収センターにお任せください。SS〜3Lまで幅広い定額プランをご用意しており、不用品の量に合わせてプランをお選びいただけます。
即日回収費用も追加料金なしでご利用いtだけますので、まずはご相談ください。
日本不用品回収センターの定額プランに含まれるサービス
- 出張費用
- 2Fまでの階段料金
- 2名までのスタッフ増員料金
- 洗濯機撤去費用
- エアコン機撤去費用
>>日本不用品回収センターの料金プランはこちら
粗大ゴミ積み放題は嘘? まとめ
粗大ゴミ積み放題を提供している業者の中には、悪質な業者も紛れています。事前に聞いていた料金よりも不当に高額な費用を請求されたり、威圧的な態度で契約を迫られたりする被害が発生しています。
不用品回収業者を利用する際は、自治体の許可を得ているところに依頼するようにしてください。
トラブルを防ぐためにも、見積もりはしっかり書面でもらうようにしましょう。極端に相場から外れているところは利用を避け、不要な作業費用はないか、追加料金がかかることはないか確認することも大切です。
ネットであらかじめ口コミによる評判を確認しておくとより安心ですね。
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